萩原光（はぎわらあきら 1956年7月21日生）［レーシングドライバー］
神奈川県出身。東海大学に在学していた1977年7月に富士1000kmでレースデビュー。1981年、全日本F3選手権シリーズ2位。翌1982年には全日本フォーミュラ・パシフィックに参戦し、同年秋、全日本F2選手権デビュー。1983年から世界耐久選手権（WEC）や全日本ツーリングカー選手権（JTC）、全日本耐久選手権などのレースにて活躍。1986年、ニッサン初参戦となるル・マン24時間レースのドライバーに決定していたが、それを目前にした4月7日にレイトンハウスのメルセデス・ベンツ 190E2.3-16のテスト走行中、スポーツランド菅生の2コーナーでコースアウトしコーナー沿いの山肌に激突。マシンは炎上し、折からの強風に煽られて火の勢いが増し、消火に時間を要した。萩原はそのままマシンの中で焼死した。
本来ならば、このテストには参加せず、4月6日に開催された全日本耐久選手権の開幕戦鈴鹿500kmレース決勝に出走、翌7日は移動日のはずであった。しかし、鈴鹿で乗る予定だったニッサンR86Vがフリー走行中に出火し、参戦が不能となった。ここでスケジュールを変更し、ベンツ190Eのテスト走行のため、急遽菅生に向かってしまったことがこの悲劇につながってしまった。日本国内でのモーターレースシーンで、当時F1に一番近いドライバーと言われていた。彼の死の翌日、アイドル歌手の岡田有希子が自殺している。当時の週刊プレイボーイ誌上で、「岡田有希子は萩原光の後を追った？」という説が掲載された。戒名は新帰元超雲光徹居士。
1986年4月7日死去(享年29)
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