横山光輝


横山光輝

横山光輝(よこやまみつてる 本名:横山光照 1934年6月18日生)
 [漫画家]


 兵庫県出身。少年時代は鳥取県に家族と疎開していた。神戸市立太田中学校、神戸市立須磨高等学校を卒業。手塚治虫の『メトロポリス』に感銘を受けたことから本格的に漫画を志し、高校時代より『漫画少年』『探検王』などに作品を投稿するようになる。高校卒業後神戸銀行に入社するが、漫画を描く時間が取れず退職。映画会社の宣伝部員としてチラシを描く合間、貸本漫画に携わる。

 1954年、貸本漫画会社、大阪東光堂の注文で貸本漫画を描いていた横山は、出版社の社長に連れられ手塚治虫の下に赴き、横山が描いた時代物『魔剣列剣』に目を通した手塚は「売れる漫画家」と判断、後に単行本『音無しの剣』で漫画家デビュー。手塚はそのデビュー当時を「かれほど『彗星のように』という形容のあてはまる男はいない」と評している。この頃に原作手塚治虫、作画横山光輝で『黄金都市』『ターザンの洞窟』で2作発表している。また手塚の「鉄腕アトム」のアシスタントとして活動したこともあった。光文社『少女』にて『白ゆり行進曲』ではじめての連載を行なう。

 1956年、映画会社を退職した後、光文社『少年』に発表した『鉄人28号』が人気を博し作家的地位を確立。『鉄人28号』は『少年』誌上で手塚の『鉄腕アトム』と人気を二分するヒット作となった。この年より上京し、以降映画会社勤務時に多くの映画を見た経験を生かして、名作を次々と生み出した。この時、鉄人28号のヒットにより本気で漫画家になろうと考えたと語っている。『魔法使いサリー』などの例外を除けば連続物語(ストーリー漫画)を多く描き、笑いの要素のほとんどない、ある意味でハードボイルドな世界の構築を得意とした。アニメ化された作品も多く、『鉄人28号』で巨大ロボットアニメ、『魔法使いサリー』で魔法少女アニメの歴史が始まったと言われ、分野の先駆け的存在となった。

 1991年、『三国志』により第20回日本漫画家協会賞優秀賞を受賞。受賞作『三国志』は、1971年から1986年までの15年の時間を要し、全60巻というスケールで劉備登場から蜀漢の滅亡までが描かれた大作である(その偉大さを称えてファンや関係者から「漫画界の万里の長城」という呼び名が与えられている)。『水滸伝』『三国志』以降、横山は日本や中国の歴史漫画中心に力を注ぐことになる。それ以降から、手塚治虫が「漫画の神様」と呼ばれたのに対して、歴史漫画に全力を注いだ横山は、同業者や読者から『鉄人28号』にちなんで、「漫画の鉄人」と呼ばれるようになった。

 晩年の1999年には大病を患い療養。2004年に日本漫画家協会賞文部科学大臣賞を受賞した。それから間もない同年4月15日朝方、東京都豊島区千早の自宅で火事に見舞われ、全身火傷を負って意識不明の重体となり、同日22時に日本大学医学部附属板橋病院にて死去した。出火原因は寝煙草の不始末で、数年前に足を骨折した後遺症のため逃げ遅れたという。遺作は2005年1月に完結した『殷周伝説』。

 2009年9月29日、生地である兵庫県神戸市長田区の新長田駅近くの若松公園内に高さ15.6m(全長18m)の実物大の鉄人28号モニュメント像が完成した。総工費は1億3500万円で神戸市の補助金の他に寄付や協賛金などで集められた。

 2004年4月15日死去(享年69)


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