首なし鶏マイク


首なし鶏マイク

首なし鶏マイク(くびなしにわとりマイク 1945年4月生)
 [アメリカ・雄ニワトリ]


 コロラド州フルイタの農家ロイド・オルセンの家で、1945年9月10日に夕食用として1羽の鶏が首をはねられた。通常ならそのまま絶命するはずであったが、その鶏は首の無いままふらふらと歩き回り、それまでと変わらない羽づくろいや餌をついばむようなしぐさをし始めた。翌日になってもこの鶏は生存し続け、その有様に家族は食することをあきらめ、切断した首の穴からスポイトで水と餌を与えた。 翌週になって、ロイドはソルトレイクシティのユタ大学に、マイクと名づけた鶏を持ち込んだ。科学者は驚きの色を隠せなかったが、それでも調査が行なわれ、マイクの頚動脈が凝固した血液でふさがれ、失血が抑えられたのではないかと推測された。また脳幹と片方の耳の大半が残っているので、マイクが首を失っても歩くことができるのだという推論に達した。結果、マイクはこの農家で飼われることになったが、首の無いまま生き続ける奇跡の鶏はたちまち評判となり、マイクはマネージャーとロイドとともにニューヨークやロサンゼルスなどで見世物として公開された。

 話題はますます広がるとともに、マイクも順調に生き続け、体重も当初の2ポンド半から8ポンドに増えた。彼の写真は『タイム』や『ライフ』など数多くの雑誌と新聞に掲載された。農家の主人は首のない鶏を生かしておくことで多少の非難を受けた。マイクの出し物の入場料は25セントであり、1ヶ月に4500ドル(2005年の価値に換算して5万ドル)の収益を上げた。彼自身の値打ちも1万ドルであった。マイクの大成功は、これを真似た鶏の首斬りブームを巻き起こしたが、その中で1〜2日以上生きていた鶏はいなかった。後に、いくつかの動物愛護協会の委員がマイクを調査し、マイクに苦痛はなかったと断言した。

 1947年3月、そうした興行中のアリゾナ州において、マイクは餌を喉につまらせ、ロイドが興行先に給餌用のスポイトを忘れたため手の施しようもなく、窒息して死亡した。マイクの死後、ギネス記録に首がないまま最も長生きした鶏として記録された。マイクの故郷であるフルイタでは毎年5月の第3週末日を「首なし鶏の日」として、エッグレースなど地元民のお祭りにしており、首が無くても生き続けたマイクの生命力を讃えている。

 1947年3月?日死去(享年1)


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