ダニー・チャン（陳百強 1958年9月7日生）［香港・シンガーソングライター/俳優］
1977年に「香港ポップソング作曲コンクール」で第3位を獲得する。同年、香港テレビ放送のテレビドラマ「甘いベイブ」でデビュー。1978年に「香港・ヤマハ・エレクトリック・フェスティバル」で優勝し、香港で初のコンサートを開催する。1979年、デビュー・アルバム「First Love」を発売した。その後、香港EMIと契約した数年間を経て、スーパースターとなる香港ワーナーブラザーズと契約。1980年代初頭、音楽ユニット・Warnersに参加し、「Will Always Be Loving You」、「Yourself Tonight」などのヒットソングでピークに達した。レスリー・チャンとアラン・タムなどと同世代の香港広東popの一員とみなされるようになった。
1985年、EMIとディクソンプーン間の合弁事業であるDMIと契約する。EMIにおいて優れたアルバムを発表した。1980年代後期、香港ワーナーブラザーズと再契約。音楽活動期間中、香港、中国、日本、シンガポール、オーストラリア、タイ、カナダ、アメリカ合衆国で数多くのコンサートを開催した。日本（1988年）、Peace Music Concert（1988年）、東京音楽祭（1989年）、中国（1991年）、上海音楽祭、長崎アジア音楽祭などの歌謡祭に選出されて出演した。また、1988年に韓国で開かれたソウルオリンピックでの開会式への出演も要請があったようである。同年タイで行われた慈善コンサートは、王妃の臨席のもと行われた。1991年、香港音楽業界の引退を表明。1992年、上海でお別れコンサートを開き、引退した。
1992年5月18日にダニーが意識不明であると判明し、香港のメアリー女王病院に入院した。昏睡状態から意識を回復することはなく、17ヶ月後に35歳で死去した。推測される死因として「アルコールと薬の混合服用したから」「ダニーが錠剤を過量服用して、鬱病にかかって、自殺未遂したから」などが挙げられているが詳細は不明である。また、1980年代後期に香港広東POPのスーパースター、アラン・タムとレスリー・チャンより出遅れたことが不当に報道され、ダニーがアルコール中毒に苦しんだことも関連している。1993年6月、BEYONDのウォン・カークイが東京のTV番組収録中に31歳という年齢で死亡した後、その4ヶ月後に35歳で死亡しており、ファンの間では根拠のない関連性が囁かれていた。また1993年の年末の歌番組では両者の追悼特集が組まれた。
1993年10月25日死去(享年35)
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