1/5ページ目 『闇色の眠りの中で』 あの夜から、俺は毎晩千鶴を腕に閉じ込めて眠るようになった。 最初は頑なに俺を拒絶し続けた千鶴も、七日も過ぎる頃には然したる抵抗も見せずに体を開くようになった。 鬼であるせいか、いくつも散らす赤い花は翌朝には見る影もなく、それを見せ付けたい相手に見咎められる事もないまま平穏に日々は過ぎて行った。 そんな中、旧幕府軍に先行する形で羅刹隊が仙台へと赴く事になり、当然平助も山南さんと同行する事が決まった。 「・・・何、考えてる。」 「何も・・・こういう時、土方さんの事以外考えていたら、ご機嫌悪くされるじゃないですか。」 短くもない付き合いで随分俺の事が判るようになった小姓は、困ったような顔で微笑み俺を見上げて来る。 俺はその笑顔を無表情に眺めながら華奢な体を褥の上に押し倒し、ゆっくり唇を味わいながら近付いてくる気配を敏感に感じ取った。 「千鶴・・・抱かせろ・・・。」 「・・・。」 無言で目を閉じ俺を受け入れようとする千鶴の胸元を大きく肌蹴け、小振りな膨らみを口に含む。 やんわりと刺激を与えてやると、千鶴の口から甘い吐息が漏れた。 「は・・・ぁ・・・。」 袴の紐を解き、真っ白な下肢を露にした頃訪れる、招かれざる人物の乱入。 「土方さ〜ん!明日のさ、仙台行きだけ・・・ど・・・。」 がらりと大きな音を立てて開けられた襖の向こうに、目を見開いて立ち尽くす平助。 「やっ・・・!やだぁっ!!」 [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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