風雲!壬生学園陰道中

保健室に行こう編
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転入二日目の放課後にやっと訪れた私を、君菊さんは熱烈に強烈に歓迎してくれた。
「千鶴さ・・・ちゃん!良かった!やっと来てくれた!もう私どうしようかと!千姫に昨日散々急っつかれて急っつかれて!
今日来てくれなかったら家まで行くところでしたよ〜〜!!」
「ご、ごめん、君菊さん。本当は昨日か今日の昼には来れる筈だったんだけど・・・。」
諸々の突発事故が発生しまして・・・。
「ううん、いいの!来てくれただけで助かるから!ああ、良かった。これで千姫からの針のムシロの視線から解放されます!!
本当にありがとうございます!」
「あ・・・ははは。」
微妙に敬語になっちゃってるから、君菊さん。
君菊さんは豊満な胸を惜しげも無く晒した官脳的なスーツ姿に白衣を羽織り、私の顔をその谷間に押し付けて抱き締めてくる。
嬉しいんですけど・・・ちょっとかなり苦しいです〜〜!!
「ただの知り合いでは無かったのか?」
「俺達はお邪魔でしたね。」
「・・・千鶴って、年上キラー?」
それも違うから、平助君!
「ああ、失礼しました。山崎君と斎藤君と藤堂君だったかしら?千鶴ちゃんのお供?」
「ち、違うって君菊さん!わ・・・僕がまだ校内に不案内だから、連れて来てもらっただけ!」
「そうなんですか。それは失礼。三人共、ありがとう。」
「問題無い。」
「当然の事です。」
「気にしないでいいっすよ〜。遅くなったの俺等のせいだし!」
「あら、そうなんですか?」
「うん!千鶴をこれから剣道部に連れてくんだ〜。それで色々あってさ!」
「・・・剣道部?」
「あ・・・いや、大丈夫!入部する訳じゃないから!見学だけだから!」
「本当ですね?入部はされないですね?絶対ですよ?もし入部されたりしたら、ご自分で千姫に説明なさって下さいよ?」
「う・・・うん・・・大丈夫・・・(多分)」
眉を顰めて私を覗き込む君菊さんと、同じく眉を顰めて私達を見回す三人。
ああ、また・・・説明が面倒そうだなぁ・・・。
剣道部も、何とか入部せずに済みますように。
かなり不可能に近い祈りをまだ出ても居ない星空に祈った私だった。

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