2/2ページ目 「どこも入ってないですけど・・・入るつもりもないですし。」 「あぁ?入ってねぇ?だったらちょうどいい。平助っ、こいつを今日の放課後引っ張って来い!いいな!!」 「は〜い、りょ〜か〜い。」 「え!?ちょっと平助君!?引っ張って来いって何処に!!了解って何勝手に決まってんの!?」 「雪村、君の運の無さには同情する。が、早々に諦めて覚悟を決めた方が身の為だ。」 斎藤君!身の為って何か物騒なんだけど! 「さっきも忠告したのに、君は全く俺の言葉を聞いていないんだな。」 ええ!?山崎君、忠告って何の!?っていうか、この人誰!! 「挨拶が遅れたな。俺は土方歳三。三年で風紀委員長兼、剣道部部長だ。今日絶対来いよ、来ねぇようなら無理矢理引き摺ってくからなぁ?」 ああ、この人が全国レベルに強い土方さんかぁ。歳三って古風な名前ですね。 ・・・ん?ちょっと待って? え?もしかして私、強制的に剣道部入部決定されちゃってたりします!? 必死な思いで平助君を見れば、何だか嬉しそうに笑ってらっしゃる・・・。 「やったな〜千鶴。早速土方さんに顔覚えて貰えたじゃん。この人滅多に人の顔覚えないからさぁ、貴重だぜ?」 そんなアンビリバヴォー体験は要りません・・・。 「おい、てめぇ目上のモンが名乗ってんのに、自己紹介も無しか?益々いい度胸だな。」 「・・・雪村、千鶴です。昨日転入して来ました。」 「転入生か、どうりで見ねぇ顔だ。」 「土方さんは転入生じゃなくても人の顔も名前も覚えてないじゃん。」 「五月蝿ぇ平助!おい、雪村!」 また平助君の頭を殴る土方さんに、私は自然と険のある視線を向けてる自覚はある。 なのに、何故か楽しそうに笑う土方さんは、私に指を突きつけて命令して来た。 「放課後、絶対来いよ?楽しみにしてるからな。」 長い髪を翻して去って行く後ろ姿を見ながら、顔はいいのになぁ・・・なんて関係ない事に感心してしまった。 そんな私の背中を三人はそれぞれ叩いて深い溜息を吐く。 「ま、頑張れ!千鶴!」 「ご愁傷様としか言えんな。」 「次は誰が来るか、ある意味見物だ。」 ・・・私の学園生活って、転入二日目にして既に前途多難!? 次回 剣道部見学に行ってみよ〜♪ [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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