2/16ページ目 旧くは江戸末期から続くと言われる程由緒ある壬生学園。 創立当時から文武両道を謳う校風は、体外的にも名を馳せる為、毎年10月の終わりに文化発表会と体育祭を兼ねた文化祭を行ってきた。 校内発表のみの初日。一般公開の二日目。体育祭の三日目。 部活対抗の文化祭。クラス対抗の体育祭。 はっきり言ってその盛り上がりは下手なアイドルのライブなどより凄いと聞いた。 「文化祭と体育祭では違う分け方なんだね。何か準備大変そう・・・。」 「だって体育祭は部活対抗だと運動部が有利過ぎだろ?学園祭はクラスと部とそれぞれの交友を深める名目もあるから、こんな分け方なんだよ。」 「って、事は土方さん以外は体育祭では敵になるんだね。」 「そう言うこった。」 ふむふむと平助の説明に耳を傾けていた千鶴の背後から、いきなり土方が現れガシっと肩を組んできた。 いきなりの登場に驚いた千鶴は声も出せずに固まった。 「土方さん!今年は早いなぁ!団長って土方さんで決まりだろ?」 「ああ、去年に続いて俺がやる事になった。で、お前等には例の如く例の人選を任せようと思ってな。」 「げっ!!」 「例の・・・ですか・・・。」 「俺は嫌です。去年やりましたから。」 「俺だって嫌だ!」 「俺は一昨年やった。順番で言えば今年は平助だろう。」 「ぜってぇ嫌だっ!!!」 「え・・・と・・・例のって、何?」 一人会話に着いていけない千鶴が首を傾げて三人に質問すると、まるで後光が射したかのようにパァ〜〜と平助の顔が緩んでいく。 [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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