風雲!壬生学園陰道中

夏休み突入編
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「合宿?」
うだる暑さの中、気が付けば一学期が終了し、長い長い夏休みへと突入したある日の部活中。
平助君から休み間に合宿なるモノがある事を教えてもらった。
「そう!夏季強化合宿!秋の新人戦に向けて山に篭って鍛錬するんだ。」
「へぇ〜・・・。って、それって強制参加になるの?」
「余程大切な用事がある以外はそうなる。」
「一君!おかえり〜。合宿先って決まったのか?」
斎藤君は土方さんと山南さんと共に、近藤先生に付いて合宿先の下見に行っていたらしい。
いつもと変わらない無表情で隣に座ると、私に冷たい缶ジュースをくれた。
「あ、ありがと。(桃ジュースだ。)」
「ちょっと一君!何で千鶴だけなんだよ、俺にはっ!?」
「お前は稽古中でもガブガブ水分を摂り過ぎだ。逆に千鶴はもう少し水分を摂れ。
合宿に入って倒れても知らんぞ。」
(どうしてこう・・・。)
原田先生といい、斎藤君と言い、何だかここの人達は私に甘い気がする。
「五月蝿ぇぞ平助。ただでさえ暑苦しいのにこれ以上体感温度を上げんな。」
「おかえりなさい、土方さん。」
のっそり後ろに立った土方さんに、私はペコリと頭を下げて笑い掛けた。
「おぅ。」
そして何故か土方さんはそのままそこから動かない。
(ありゃ?)
「土方さん今年って合宿どこになったんだ?」
「峰山だ。中学ん時に行ったろう。」
「うげ・・・あそこかぁ・・・。」
「どういうとこなの?」

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