1/3ページ目 「合宿?」 うだる暑さの中、気が付けば一学期が終了し、長い長い夏休みへと突入したある日の部活中。 平助君から休み間に合宿なるモノがある事を教えてもらった。 「そう!夏季強化合宿!秋の新人戦に向けて山に篭って鍛錬するんだ。」 「へぇ〜・・・。って、それって強制参加になるの?」 「余程大切な用事がある以外はそうなる。」 「一君!おかえり〜。合宿先って決まったのか?」 斎藤君は土方さんと山南さんと共に、近藤先生に付いて合宿先の下見に行っていたらしい。 いつもと変わらない無表情で隣に座ると、私に冷たい缶ジュースをくれた。 「あ、ありがと。(桃ジュースだ。)」 「ちょっと一君!何で千鶴だけなんだよ、俺にはっ!?」 「お前は稽古中でもガブガブ水分を摂り過ぎだ。逆に千鶴はもう少し水分を摂れ。 合宿に入って倒れても知らんぞ。」 (どうしてこう・・・。) 原田先生といい、斎藤君と言い、何だかここの人達は私に甘い気がする。 「五月蝿ぇぞ平助。ただでさえ暑苦しいのにこれ以上体感温度を上げんな。」 「おかえりなさい、土方さん。」 のっそり後ろに立った土方さんに、私はペコリと頭を下げて笑い掛けた。 「おぅ。」 そして何故か土方さんはそのままそこから動かない。 (ありゃ?) 「土方さん今年って合宿どこになったんだ?」 「峰山だ。中学ん時に行ったろう。」 「うげ・・・あそこかぁ・・・。」 「どういうとこなの?」 [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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