風雲!壬生学園陰道中

守護職任命編
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「ちょっと待て。千鶴の守護と言うなら何故生徒会は駄目なんだ。我々とてそいつ等に退けはとらん筈だ。」
「そうだよ、俺達でも充分千鶴を守れる。」
「俺もそう思うぜ?何で駄目なんだ?」
「はっきり言うわね?それは、剣道部の方が生徒会より千鶴ちゃんに無害だからよ!下手な色目を使いそうもない分、安全だわ。」
「ひっで!!俺が千鶴を襲うとでも言う気かぁ!?」
「貴方はともかく生徒会長は判らないでしょう!?」
「・・・確かに、あんたの言う事にも一理あるけど。」
そこは否定してあげようよ、南雲君。
仮にも自分のとこに会長なんだから・・・。
風間さんはと言えばむすっとした顔で千姫を睨み付けてる。
って、ちょっと風間さん!?
貴方も否定して下さいよ!?
「けど、もし会長が暴走しても俺と不知火とで充分止められる。問題はない。」
「駄目です。危険は少なければ少ない程いいの!と言う訳で生徒会だけは絶対却下!!いいわね、千鶴ちゃん!?」
「ああ・・・うん。でも、別に僕、剣道部に入部したい訳じゃないんだけど?」
私の一言にその場の空気が一瞬にして凍った気がしたのは・・・気のせいかなぁ・・・。
「あのね、千鶴ちゃん。私の話聞いてた?」
「うん、聞いてた。僕の護衛を剣道部の人達に頼むんでしょ?
今回無様に攫われちゃった訳だから、それに対して異存はないけど、別に入部しなくってもいいんじゃない?」
「何言ってんだよ!帰りとか部活が終わるまで待ってんの退屈だろ?
入部してれば一緒に稽古出来るじゃんか!」
「そうだな、それに学校行事で部外者が校内に立ち入った場合、同じ部活動であれば行動を共にしやすい。」
「何より僕は千鶴ちゃんと一緒に鍛錬したいしね。ぜひ手合せしたいなぁ?」
平助君に斎藤君、沖田さんから立て続けに誘われるけれど、私はやっぱり乗り気になれなかった。
「でも・・・。」

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