2/3ページ目 「つ・・・・突き有り!」 「やった〜〜!!土方さんの必殺の突きが決まったぜっ!」 「風間!!大丈夫かっ!?」 土方さんは、胴を狙うかに見せた小さなフェイントと共に一歩踏み込んだ。 風間さんはその一撃を交わす為に木刀を斜めに切り上げ防ごうとしたように見えた。 だけど、胴狙いと見せた土方さんの一撃は、瞬時に脇まで引かれその勢いのまま風間さんの喉へと向ったのだ。 見事な、一撃だったと思う。 通常外しがちな突きを、まっすぐ綺麗に相手の喉へと突き立てた。 けど、防具を付けずに試合っていた為、風間さんはかなりの痛手のようだった。 私は咄嗟に彼の元へと駆け寄り声を掛けた。 「か、風間さん!!大丈夫ですかっ!?」 「・・・く・・・千鶴?ふん・・・・今回は・・・俺達の負けだ・・・。 だが、貴様を諦めた訳ではない・・・からな・・・。」 「馬鹿!そんな状態で何言ってるんです!!無理に声を出さないでいいから!!匡君、早く医務室に・・・!」 「あ、ああ。風間、立てるか?行くぞ!」 風間さんの喉は潰れてはいなかったけれど、それでもかなり苦しそうだった。 私は、匡君に連れられて医務室に向う風間さんを見送ると、剣道部の面々の元へ戻った。 「さっすが土方さんだよな〜。」 「見事な一撃でした。」 「しかし、大丈夫でしょうか?」 「問題無いんじゃない?一応手加減はしたんでしょ?」 「でなくては大問題ですね、いくら校内試合とは言え・・・。」 それそれが土方さんを取り囲んで言い合いをする中、私は今しがた試合を終えたばかりの土方さんの正面へと立った。 「雪村、見てたか?俺達の勝ちだ。これでお前への勧誘は・・・。」 パンッ!! [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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