1/3ページ目 「始めっ!!」 審判の声が高らかに響くと共に、先に仕掛けたのは土方さんだった。 「はぁぁぁぁっ!!!」 気合を込めた一撃を横薙ぎに風間さんの胴へと放つ。 けれど風間さんはそれを難なく受け止めると、そのまま土方さんの脳天から面を打ち下ろした! すれ違い様に止められた木刀をすぐ返した土方さんも、負けじと打ち返す。 目に止まらぬ程の速さで繰り広げられる打ち合いに、私は我を忘れて魅入っていた。 全国レベル、とは聞いていた。 けど、こんなの高校生のレベルじゃない!大人でも充分通用する。 もしかしたら、私でも互角か・・・。 「なかなかやるな、生徒の犬風情が。」 「はっ・・・!お前もな!お山の頂上でふんぞり返ってるだけじゃねぇって事か!?」 「ぬかせっ!」 打ち合いの合間に距離を取った二人は、お互いを睨み付けそれぞれ間合いを計り直す。 けれどすぐに激しい剣戟に突入し、息吐く暇も相手に与えない。 「いっけ〜!!土方さん!やっちまえ!!」 「ふざけんな!風間ぁ!人が負けたらボロッカスな癖に、てめぇが負けたら判ってんだろうなぁ!?」 「不知火、もう少し上品な声援送れない訳?隣にいる俺が恥しいだろ。」 「平助も、そんなだから剣道部は品がないとか言われちゃうんだって判ってる?」 どっこいどっこいだよ・・・。 それぞれ応援する皆を横目に、私が試合に目を戻した時にそれは繰り出された。 「これで、終わりだっ!!」 「っ!!くっ!?」 ガキッ!! ドスッ! 「が・・・は・・・!!」 [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
w友達に教えるw [編集] 無料ホームページ作成は@peps! |