1/3ページ目 市村君の案内で辿り着いたのは剣道場。 慌てながらも礼を尽くし中に入った私の目に映ったのは、既に道着に着替えて対峙する沖田さんと南雲君だった。 「ちょ・・・沖田さん!!南雲君!!」 「あれ、意外に早かったね。君が来る頃には僕が勝って終わらせてる予定だったのにな。」 「ふざけるな。お前如きに負ける俺じゃない。千鶴、そこで見ていろよ。俺がこの男を倒すのを。」 「倒すって!ちょっと!土方さん!?何で止めないんですか!!」 「止める?何で止める必要がある。こいつらの試合はきちんと正式な手順を踏んである。 もちろん個人戦でなく団体戦のな。総司の次は斎藤と山崎が出る。当然、俺もだ。」 風間さん達とは対岸の壁際に正座した土方さんは、腕を組みにやりと笑いながら私へ視線を移した。 「心配するな。俺達が勝つさ。」 「心配なんかしてません!!わた・・・・僕が言ってるのは何故決闘をする必要があるのかって事です!!」 「何だ、聞いてねぇのか?お前の獲得権を賭けてだ。こっちも向こうも引かねぇとくりゃ、こうでもしねぇと埒が明かねぇ。」 「ふざけないで下さい!僕の進退をどうして他人の貴方達に決められなくちゃいけないんですか!!」 「間違えんな。これはお前を勧誘する為の優先権を賭けた試合だ。勝った方にお前が必ず入る必要はねぇ。」 「・・・だからって・・・。」 私は戸惑いながらも試合場へと視線を戻した。 既に二人は正眼の構えで見合っており、お互いの間合いを計っているようだった。 (この二人・・・強い!!) 沖田さんが強いと言うのは平助君から聞いてはいた。 けれど南雲君は・・・。 (あの、型・・・。うちの流派に、似てる?) [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
w友達に教えるw [編集] 無料ホームページ作成は@peps! |