2/3ページ目 「剣道部以外ですか?運動部は軒並み好成績を納めているので、幽霊部員と言うなら文化部の方がよろしいのでは? 例えば植物観察倶楽部とか、読書同好会等でしたら活動すら怪しいので問題ないと思います。」 「・・・因みに、それぞれどういった内容の・・・?」 「前者は植物を『観る』だけの倶楽部です。観て研究したりしません。ただ、観る事が活動内容なので、各自好きな植物を持ち寄って観ているようです。 先日は中庭の雑草を地面に這いつくばって観察していましたね。 後者もその名の如く、読書のみの同好会で漫画から純文学まで会員はただ読むだけです。 雑誌や年齢制限付の書物であっても読んでいる事が活動になるそうですよ? これでしたら好きな時に好きな様に参加出来ますので、問題無いかと思うのですが、如何ですか?」 年齢制限付きって、一体この学園の風紀委員は何をしてるのっ!? ・・・・ああ、そう言えば風紀委員自体が年齢制限に引っ掛かりそうなあの人達だっけ・・・。 どちらに所属してもこの世の混沌を垣間見る羽目になりそうで、遠慮したいなぁ。 「もっと・・・普通の一般的な部はないんですか?美術部とか、最悪華道部とか?」 「それはなりません。下手な華道部で貴女の素晴らしい技が曇ってしまったらどうするんですか!? それ以外でしたら・・・。ああ、マンウォッチング部はいかがですか?街に繰り出して道往く人を観察するのが活動らしいですよ。 ただボ〜〜とするには打ってつけな部ですね!」 ね!とか嬉しそうに言われてもなぁ・・・。 「全部ぼ〜とする部ばかりな気が・・・。あ、美術部とかは?絵を描くだけなら大丈夫でしょ?」 「難しいですねぇ?うちの美術部は確か昨年の世界大会銀賞受賞していた筈ですよ?その作品は現在ルーブル美術館に展示中だとか・・・。 今年は金賞を狙うと意気込んでましたので、物凄く大変だと思います。勿論千鶴様のセンスでしたら即入部可能でしょうが・・・。」 「世界・・・銀賞・・・・ルーブル・・・そりゃ、凄いね。」 ってか私の入れそうな部がないじゃない!! ああ・・・本当にどうしよう・・・・。 「とりあえず、色々見学して見ます。あの人達から逃げながら。」 「気を付けて下さいね?そろそろ本腰を入れて来そうですから・・・。危なくなったら即こちらまで、もしくは・・・・。本気で撃退しても構いません。」 「・・・いいんですか?」 「構いません!千鶴様の貞操の危機ともなれば、止むを得ないと千姫も快諾なさるでしょう!」 貞操の危機って、やな響きだなぁと思いつつ、私はその他の部活見学へと繰り出した。 [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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