1/2ページ目 「落ち着きましたか?」 どうやら私が引っ張り込まれたのは数学教科室のようだった。 天霧先生は少し苦めの緑茶を入れてくれて、何も聞かずに仕事を再開した。 暫くして私がソファに深く身を沈めたの頃、やっと口を開いた。 「はい、ありがとうございます。何とか落ち着けました。」 「それは良かったです。そのお茶は京都の銘茶で・・・。」 「播磨園・・・ですか?」 「さすがです。君菊から聞いていた通りの方で安心しました。」 「ちなみに・・・何て聞いてらっしゃるんですか?」 「彼女の言葉をそのままお伝えしましょう。 『明鏡止水の如き心は清らかな優しさに満ち、凛とした眼差しは汚れを知らず、聡明な頭脳としなやかな肉体美から繰り出される剣技は・・・』」 「もう結構です!!!!」 「おや、まだ続くのですが・・・。」 いやいや、聞いてる私が恥ずかしいし君菊さんも何言ってるんですかっ!! 天霧先生も・・・・この顔で清らかな優しさとか言わないで欲しいなぁ・・・。 「実は私も風間から君を説得するよう命じられているんです。」 「えっ!?」 味方だと思わせて実は敵なんですか!? 「・・・ですが私は彼の家に仕える前は千姫のお父上の秘書をやっていました。」 「は・・・。」 結局どっち!! 「私の直接の上司は風間ですが、水塚家への恩を仇で返すような真似は致しません。君の事は出来うる限り保護しましょう。」 「ありがとうございます!でも・・・大丈夫なんですか?」 「私はこれでも君よりは強かなつもりです。風間にそれと知られず君を保護する事はそれ程困難ではありません。 ですが、やはり千姫から反対されているからですか?」 [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
w友達に教えるw [編集] 無料ホームページ作成は@peps! |