2/2ページ目 険悪になる三人を無視して、保健室の前を走り抜ける。 ここが駄目なら何処に逃げればいいの!!! とか言ってる間にまた二人が追って来るし! かなり泣きそうになって廊下を曲がると、横からニュッと突き出た腕に何処かの教室へと引張り込まれた。 「・・・なっ!?」 「し・・・静に・・・。二人に気付かれます。」 やけに落ち着いたその声は、どこかで聞いた覚えが・・・・。 「あっれ〜?確か此処を曲がった筈なんだけどなぁ?」 「ちっくしょ!お前がちょろちょろすっから見失っただろうが!!」 「俺のせいかよ!不知火だって長い髪が邪魔なんだってのっ!」 「っんだぁ!?やんのか、こら!!」 けたたましい言い合いが少しずつ遠くなると、やっと私は詰めていた息を大きく吐き出した。 「は〜〜・・・。と、とりあず、逃げ切った・・・!!」 思いっきり床に突っ伏したいとこだったけど、まずは後ろを振り返り救いの手の主を確認した。 「やっぱり・・・天霧先生。」 「大丈夫でしたか?雪村君。」 「あまり、大丈夫ではないですが、助かりましたよ。」 多分、君菊さんから事情を聞いてるらしい天霧先生は数少ない味方の一人だろう。 感情は読み取れない無表情だけれど、今は穏やかに微笑む先生の目を見て何となくだけどそう思った私だった。 次回 天霧先生の相談室? [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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