風雲!壬生学園陰道中

副部長と副顧問
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昼休み、この1週間溜まり溜まった鬱憤を晴らした私は保健室へと向った。
けれど運悪く君菊さんは出張中だとかで不在。
預かった鍵を使って入るのは何となく憚られてそのまま第二の安息の地へと向った。
国語教科室にも誰も居なかった。
そう言えば五時限は国語だったかな・・・。左之先生の顔を浮かべつつ、こちらは躊躇なく鍵を開けて中に入り込む。
怒られるかなぁと思いつつ、授業に出る気がさっぱり失せた私は心身共に疲れ切っていた為ソファに寝転びすぐに眠りに就いた。
そして1時間後、目を覚ました私の前に苦笑を浮かべた左之先生と見た事のない生徒が座っていた。
「・・・あの・・・。」
「俺の授業をサボって昼寝とはいい度胸だな?雪村。」
「す、すみません・・・。」
「下手な言い訳をせずに謝罪するとは良い心がけですが、何故君が施錠してあったこの部屋にいたんですか?」
「あの・・・鍵・・・が・・・・。」
「俺が掛け忘れたみてぇだな。きっちり中から施錠してから寝入るとは恐れ入ったぜ。」
「すみません!さっきは左之先生の授業だったんですよね。サボってしまいまして・・・。」
かなり焦る私に左之先生は苦笑いを浮かべて頭をくしゃりと撫でてくれた。
「気にすんな。常習なら見逃さねぇとこだが・・・。昼休みに何かあったんだろ?」
「・・・実は・・・。」
副顧問の先生に愚痴るのもどうかとは思ったけど、何とか彼等の勧誘を止めさせて欲しくもあったので、昼休みの出来事を掻い摘んで話した。
「では、貴方が土方君ご推薦の転入生だったんですね。」
「はい、て言っていいのかどうか・・・。でも、一週間前に転入してきた雪村千鶴です。初めまして、ですよね?よろしくお願いします。」
「挨拶をきちんと出来る子は嫌いではないですよ。私は山南敬助。一応、剣道部副部長兼、風紀委員副委員長を勤めています。
もっとも、剣道部の方はほとんど役立たずな副部長ですが。」
「山南・・・・。」
「余計な心配は無用です、先生。」

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