風雲!壬生学園陰道中

不知火匡編
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ここ、壬生学園に転入して早くも1週間が経とうとしていた。
たった1週間されど1週間。
嵐のように過ぎた時間は私にはかなり強烈だったけど、一週間目にして更に強烈な存在に出会うとは思ってもみなかった。
「なぁ、千鶴。」
「ん?何?」
「お前、昼ってどこで食ってんの?」
「・・・保健室とか・・・色々・・・?」
「うっそだぁ!昨日見に行ったけど居なかったじゃん!」
「たまたまだよ。僕一人で食事する方が落ち着くから・・・ごめんね、平助君。」
「う・・・まぁ・・・。けど、たまには一緒に食おうぜ?」
「うん、今度ね。」
はっきり言ってさっぱり落ち着けない校内で、昼休みだけは唯一落ち着ける時間だった。
保健室に行く事もあったけど、ほとんど左之先生の所に行ってる。
だってあの人は何も言わない。
剣道部の事も、私自身の事も。
扉を開けて、失礼しますとソファに座って食事をしている間、喋る事と言えば・・・。
「おぉ、来たか。」とか
「ん、茶入れた。」とか
「そろそろ昼休み終わるぞ。」位だった。
やる気があるのか無いのか・・・。
私には嬉しい対応だったけど。
そんな風に、三日目から落ち着いていた私の学園生活は一週間目にして瓦解した。

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