1/3ページ目 日本には、数々の季節行事がある。 お正月。 十日恵比寿。 節分。 桃の節句。 花祭り。 等など・・・数え上げればキリがない。 しかし、西洋にも同じように季節の行事があるようだ。 「ばれんたいん?」 「そう、バレンタイン。さっき、千姫が来て千鶴ちゃんにそんな話してた。」 「総司、それってどういう行事?」 「知りたい?平助。」 にやりと不敵に笑う総司の目が、何だか異様な光を放って思わずドン引き平助。 「で?どんな行事なんだよ!」 「新八さんは気が短いなぁ?あのね、その日は女の子から男の子に贈り物をして愛を告白する日なんだって。」 「女から?」 「男に?」 「愛の・・・・。」 「「「告白っ!?」」」 「・・・ではその日以外は女から男へは愛を告白出来ないと言う事か?」 「さぁ?それはどうか知らないけど、でも興味深いと思わない?」 「何がだ、総司。」 「斎藤君、鈍いよ? これを千姫から千鶴ちゃんが聞いたって事は、もしも彼女が愛を告白したい相手がこの中にいたら、その日にすると思わない?」 総司の言葉に一同の目の色が瞬時に変わった。と、思ったのは気のせいだろうか? 「・・・なるほど?」 「明日って言ったよな?そのバレンタインとやらは。」 「って事は、明日は絶対千鶴の傍に居ないと駄目じゃん。」 「平助、まさか自分がとか思ってねぇだろうなぁ?」 「べ・・・別にそういう訳じゃねぇけど!万が一って事だってあるじゃん!」 「ま、確かに。明日は皆非番だしな。千鶴が誰に告白するのか、見てみようぜ?」 「お前ら・・・千鶴が誰にも告白しない可能性もあるとは思わんのか?」 「一君、もっと夢持とうよ!」 「そうそう、どうなるか判んないしね?」 「・・・そうか・・・。」 深く溜息を吐く斎藤だったが、彼もまた明日千鶴の傍に張り付く事は容易に想像出来た。 [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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