1/1ページ目 藤堂 平助の場合 「平助君!私を鍛えてくれないかな!」 「お?いいぜ!」 いつも皆に護られ庇われる千鶴は、せめて少しは足を引っ張らないようにと平助に鍛錬を願い出た。 「へ・・・平助・・・・君。」 「ん〜?何だよ千鶴!」 「何で・・・何でこんな事に・・・。」 「何言ってんだよ!?鍛えてくれって千鶴が言ったんだろ!?まずは足腰から鍛えねぇとな!」 「それは、そうなんだけど・・・だからって・・・何で・・・。」 足腰の鍛錬に屯所内を走っていた筈の二人。気が付けばそれはいつの間にやら鬼ごっこへと発展していた。 「ただ走るだけじゃつまんねぇじゃん!負けたら明日俺の言う事聞く事〜」 嬉しそうに笑う平助は自分が勝つ事前提に全力で逃げる。 「早く捕まえねぇと、日が暮れちまうぞ〜?」 無理だって!!はるか遠くを全速で逃げる平助は、本来の目的も忘れ心底楽しんでいた。 そして千鶴も、気が付けば本気で平助を追いかけ遊ぶ事に夢中になり、結局負けてしまう事となる。 翌日・・・ 「平助君、負けたら言う事聞くって、こんなんでいいの?」 「おお、いいのいいの。」 巡察途中、平助の自腹で購入した振袖で、平助と手を繋ぎ町を歩く。 「けど、全然罰にならないよ?」 「いいんだって、俺が着飾った千鶴と一緒に歩いてみたかったんだからさ、諦めて一緒に歩こうぜ?」 さり気無く女心を擽る平助は、左乃助や土方よりも、ある意味前途有望な若者かもしれなかった・・・。 [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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