2/2ページ目 一方、風間の元へと戻った千姫は・・・。 「どこに行っていた。」 「北よ、千鶴ちゃんに会いに。」 「千鶴に?何用でだ。」 「そこまで束縛されるの?私はただ子を産むだけの道具でしょう?」 私がひらひら手を振りながらそう言い放つと、風間はふっと黙ってしまった。てっきり「当然だ」とか 返って来ると思ったのに。 「ま、いいわ。今日は私、貴方に伝えなきゃいけない事があるのよ。」 「何だ。」 私が正面から彼に向き合い目を合わす事は、今まで滅多になかったので、彼自身少し身構えて問い返してくる。 「あのね、私、どうも貴方の事が好きみたいなの。」 「・・・・何?」 いつも冷静で尊大な男にしては、珍しく目を見開いている表情は、少し得した気分になる。 私は、自ら着物を脱ぎながら彼に抱きつき宣言する。 「だから、子を産むだけで解放するつもりはないの。覚悟してね?」 必ず捕まえるから・・・。 私は呟きと供に口付けをして、腰に回された腕の力強さに身を委ねた。 ムカつく男。 無駄に自尊心だけは高い。 けれどそれに見合うだけの強さを持つ 尊大な男。 なのに、何故こんなに愛しくなってしまったの・・・・。 [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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