風間 千景〜桜結びにて公開作品〜

鬼の躾
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「風間さん!私を鍛えて下さいませんか!?」
「・・・馬鹿かお前は?いきなり何を言い出す。」
普段から新選組に守られてばかりで、歯痒い私は、
意を決して敵でもあるけど、同胞でもあると言う風間さんに鍛錬をお願いしてみる事にする。
「・・・なるほど。己の身は己で守りたいと、言う訳か・・・。」
私の必死のお願いに風間さんは面白そうに目を光らせた。

「あの・・・。」
「何だ。」
「この・・・状態は、一体?」
「鍛えたいのだろう。これも鍛錬だと思え。」
「いえ、とてもそうは思えません。」
「安心しろ、お前をいますぐどうこうするつもりはない。ただ・・・。」
ジャラリと私の首に繋がった鎖を持ち上げて、風間さんは楽しそうに笑う。
「しばらく俺と共に行動して貰おう。心配せずとも俺には敵が多い。
望むと望まざるに関わらず闘う機会はある。」
彼の言い分は判る。判るがしかし、首輪に鎖。
その先は風間の手に握られている状況でどうしろと言うのか・・・。
(鍛錬てより・・・・玩具扱い?)
「もしかして・・・風間さんいい退屈しのぎが出来た〜とか、思ってませんか?」
意地悪く笑ったまま、一瞬風間が固まった気がした千鶴だったが、その杞憂は本人に寄って一蹴される。
「お前のたっての願いを叶えてやろうと言う俺の誠意が伝わらんとは・・・見下げたモノだな。」
ふんっと鼻であしらわれては千鶴も黙っている訳にはいかない。
「そんな事ないです!ちゃんと感謝してます!」
「そうか、ではしばらくそのままでいるんだな。」
やはり楽しそうな風間の様子に、一週間後にはそれが確信に変わる。
何しろ食事も一緒、寝るのも一緒、お風呂も一緒(!!)とくれば他意がないとは信用出来ない。
しかもその都度風間に襲われる千鶴は、貞操を守る為に必死に成らざるを得ない。
「か、風間さん!!やっぱり鍛錬なんて嘘じゃないですか!全然敵にも襲われないし!」
「ふん。誰が俺が襲われると言った?敵が多いとは言ったが、俺自身が襲われるとは言ってないぞ?」
「へ・・・。」(子供の屁理屈ですか!!??)
「それに・・・鍛錬にはなっている筈だが?毎夜、閨で・・・な?」
「はぅっ・・・・!!??」
確かに、毎晩毎晩風間から貞操を守る為、必死に抵抗するには己を鍛えるしかない。
それが知らず知らずに鍛錬となっている・・・と言う事らしいのだが・・・・。
その夜も風間に迫られ半分着物脱がされながらも、ギリギリで貞操を守りつつ
実に実に楽しそうな風間にやはり騙されたかも・・・と思わざるを得ない千鶴だった。

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