3/4ページ目 「通せって・・・・言っても無理なんだろうなぁ?」 銀の銃を構え、風間さんに笑い掛ける彼は、その声音とは裏腹に、全身から闘気が立ち上っていく。 「その女は俺のモノだ。勝手に連れ出すのは許さん。」 「ったくよ〜」 「風間さん、お願いです! 私を行かせて下さい。 私を、あの人の元へ帰して下さい!!」 「気に食わんな・・・」 「え・・・?」 精一杯声を張り上げ訴える私に、気だるそうに風間さんは言い捨てる。 「それ程あの人間が恋しいか。 散り逝けば後を追いたいと祈る程。 その仇を取りたいと願う程! 今尚!満足に動けぬ体でヤツを焦がれるか!!」 驚いた。 いつも冷静に見える風間さんが、こんな風に声を荒げる姿は初めて目にしたから。 「何故、たかが人間に其処まで想いを賭ける? そこまで執着する!」 「愛しているから!!」 激高する風間さんに、私も負けじと声を張り上げる。 正直、大声を出すのはまだ辛かったけれど、でも、この想いだけは、否定はさせない。 負ける事は、出来ない! 「・・・・あの人を、愛しているから・・・。ただ、それだけ、ですよ。」 少し泣きそうになりながら、風間さんに訴える。 頬を熱い雫が流れるけれど、私はそれを拭う事もせず、ただ風間さんを見つめ続けた。 [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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