1/6ページ目 山南さんが生きている事が伊東参謀にバレた。 キッカケは羅刹隊の一人が千鶴を襲った事が原因だった。 俺もその時駆け付けたけれど、怯える千鶴を守る事と宥める事に精一杯で他の幹部連中は眼中に無かった。 だから近藤さんと土方さんがどう言う話しを伊東の野郎と話したのかは知らない。 結局、血に塗れた部屋で眠るのは嫌だろうとって事で、千鶴は土方さんの部屋で眠る事になって、土方さんはどうするんだ? なんて、どうでもいいようで大事な事を考えながら俺も部屋に戻った。 ヒドく長く感じた夜が明けて、衝撃的な報告が土方さんと近藤さんから為された。 平助と斎藤が、伊東と共に新選組を抜ける。 御陵衛士とか言う孝明天皇の御陵を御護りする任を拝命した組織を新たに設立したらしい。 本来なら、新選組からの抜ける事は死を意味する筈が、御陵衛士としての脱隊と言う事で土方さん達も了承したとか・・・。 正直俺は、斎藤はともかく平助の脱隊はいくらかは予測していた。 江戸へ隊士募集に向う前と、伊東を引き連れて戻って来てから。 その数ヶ月の間に新選組はあまりに大きく変わり過ぎていた。 ずっと見ていた俺ですら戸惑う程に。 試衛館時代からの仲間であるからこそ、平助にはその変わり様が耐えられなかったのかもしれない。 二人は明日、新選組から離れて行く。 深夜、俺は中庭を見詰める平助へと声を掛けた。 [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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