1/4ページ目 幼い頃から、人と少し違う自分に気付いていた。 人より敏く、人より感情に乏しく、何より自分を持て余す大人達の事情とやらに。 『何を考えているか判らない』 薄気味の悪い子供として持て余されていた僕を、損得無く純粋な好意だけで接してくれたのが近藤さんだった。 兄のように父のように、僕に剣を与え教え導いてくれた。 その傍らで当たり前の顔で笑う土方さんは気に食わなかったけど、近藤さんが楽しそうに笑うから。 『歳』と『総司』 呼ぶ声に違いは無かったから、少し位の邪魔は構わなかった。 近藤さんの笑顔が少しずつ変わったのは何時からだったろう。 江戸から京へ。 試衛館時代とは違い、京都守護職なんて大層な役職と新選組と言う組織。 それが近藤さんを変えていったのか、時代がそうしたのか、判らない。 確かな事は、たった一人僕を理解してくれた。 世界中でただ一人の僕の味方は、もう居ないと言う事だけ。 [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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