1/6ページ目 風間家保育日記〜千景君の初恋日記C〜出張版 昨年に続いて今年もこの季節がやって来た。 郷でのお役目に忙しくなかなか京に来る事も叶わないが、この日位は羽目を外しても誰も咎める者はいないだろう。 恐らく・・・かの副長殿を除けば・・・。 『十二月二十四日 かざま ちかげ 去年このきせつにおとずれたのはきまぐれだったが、今年こそはびしりと言ってやろう。 あのはなたれはいずれおれのつまとなる女だ。 いつまでも人間どもとむつまじくさせる訳にはいかない。 これはやきもちじゃない!不知火がやきもちだ!と言っていたがぜったい違う!! と、思う。 』 年の瀬迫るこの日。 思えば去年はとんでもなく騒がしかった。 今年こそはゆっくり大掃除に取り掛かり、何の懸念もなく年越ししたい。 そんなささやかな願いを胸に幕府要人との会見を済ませ屯所へと戻った土方は、己を嘲笑うかのような運命に打ちひしがれた。 ドンッ! と仁王立ちする小さな背中(千鶴よりは大きいが) バンッ! と差し出された大荷物(実際大きくはないが持っている人物が小さい為) ギンッ! と睨み上げてくる金の瞳(しかし本人が小さい為迫力は無い) 「また・・・来やがったのか・・・!!」 「ふん、千鶴は俺のつまだ。そのつまに会いに来てなにがわるい。そんなところでいつまで呆けている。 さっさとあんないしろ」 大人の威厳ってなんだろう・・・。 ひゅるりらと冷たい風の吹く中、土方が遠い目でそんな事を考えている間に小さな来訪者はズカズカと屯所へと入り込んで行く。 「ちょ、待て、こら!仮にも新選組内部に部外者が入り込んでんじゃねぇよ!!」 「まぁまぁまぁまぁ、勝手知ったるなんとやらって言うじゃねぇか、細けぇ事言うなよ!な!」 どこが細かい! 部外者どころか思いっきり薩長に属してる敵じゃねぇか、お前ら!! 怒鳴り付けようと口を開いた処へ、ひょいひょいひょいと平助と左之が畳を抱えてやってきた。 「あれ?土方さん何や・・・って・・・!?不知火!?」 「ちょ〜〜と!左之さん!急に止まんなよ!って・・・え!?」 ドコ!ガツッ!! [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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