2/5ページ目 今日も今日とて毎朝の日課である千鶴の日記を盗み読・・・もとい、添削中の鬼の副長、土方歳三。 いつも眉間に刻まれた皺が更に深く本数が増えているのは仕方ないとも言えるだろう。 「副長」 「山崎君か・・・。今日は・・・」 「本日の予定は全て局長と沖田さんに肩代わりを押し付・・・代行して頂けるよう手配しました。 ですので・・・」 「ああ、判ってる。悪いな」 「いえ・・・随分、寂しがっていました。さすがに俺も、複雑でした」 「そうか・・・悪いな」 同じ言葉で謝罪を繰り返す土方に苦笑しつつ目礼し、傍らで静かな寝息を立てる幼子に目を向ける。 隊務中は厳しく光る目に穏やかな温かみが増し、口元にもゆっくり優しい笑みを掃く。 「では、失礼します」 滅多に見せる事の無い笑顔を残し去って行った烝の背を見送り、土方は再び千鶴の日記に目を落とし深い深い溜息を吐いた。 [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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