新選組保育日記

24〜賄い方の憂鬱:オリキャラ注意〜
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さてお久しぶりな副長の朝の日課。
いきなり出て来た新人君に戸惑う方も多いだろうが実はこの親馬鹿副長も戸惑っている。
千鶴の日記に初めて知らない名前が出て来た事も然る事ながら、内容が内容だけに眉間の皺がピクリと一本増えた。
(てっちゃ!?誰だそりゃ!!俺の千鶴が大好きな相手だと!!?)
いつのまに貴方の千鶴になったんでしょうか。怒髪天を突きそうな副長は、てっちゃとやらを探しに行くようです。
さて所変わりまして冒頭で自己紹介を終えた市村鉄之助君。彼は今朝も頭を抱えておりました。
「てっちゃ!てっちゃ!!!こえ!こえ!ちゅぎこえちゅくて!」
「え〜?またかよぉ?ってか、お前頼むからもう来んなって。毎日毎日お前が俺んとこ通ってるってバレたら怒られんの俺なんだぜ?」
「てっちゃ、ちるきたらめっされる?としちゃがめっする?」
「あ?いや、副長がってか、まぁ・・・。う〜ん。」
顔を顰めながらも鉄は千鶴におねだりされた物を器用に作って行き小さな手にちょこんと乗せてやり、わしゃわしゃ頭を撫でていつもと同じ注意を伝えた。
「いっつも言ってるけど、さっさと食えよ?大事に置いてても腐っちまうんだからな?」
「あ〜い。てっちゃありあと!」
ぱたぱたと走り去る小さな足音に顔を綻ばせながら、いい加減なんとかしないと自分の命の危険を感じ取る鉄君。
それもその筈。彼が賄いを任されるようになった頃、寂しさ故か泣きそうな千鶴を見兼ねて気紛れに作って与えた『それ』をいたく気に入られ、以来毎日のように足繁く通って来るようになったのだ。
入隊してまず聞かされた注意事項。局中法度より何より暗黙の内に平隊士に浸透したと言うその名も恐怖の『千鶴法度』



一、副長の許可無く千鶴と二人きりになってはならない

一、副長の許可無く千鶴を手懐けてはならない

一、副長より千鶴に懐かれてはならない

一、副長の許可無く千鶴に話しかけてはならない

一、千鶴に好かれたが最後あの世を見る事になる

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