1/3ページ目 新年、元旦。 世界中どこでもこの目出度い日には歌い踊り騒ぐ事の多い日。 それは此処、新選組でも変わらないようで御座います・・・。 『一月一日 ゆきむら ちづる きょうはがんたん。 みんながたくさんたくさんおとしだまをくれた。 みんなでたくさんごちそうたべた。 まだとうさまはみつからないけど、 みんながいるからさびしくないおしょうがつ。 』 年が明けて、真新しい日記帳に少しだけ丁寧に書かれた日記。 それを読む土方も少し赤ら顔で、幸せそうな微笑は少しだけ憂いに翳る。 (出来ればずっと・・・一緒にいれたらな・・・・) そんな願いを胸に描きつつ、元旦での新年会を思い出す・・・。 「し〜んね〜〜ん!」 「「「「明けましておめでと〜ございます!」」」」 「ましゅ!」 「千鶴〜今年も可愛いぞ〜。ほれ、俺からお年玉。」 「へいしゅけ、ありあと〜。」 「千鶴ちゃん、これは僕からね。大事にしてね?」 「そうじ〜、ありあと!ちるるうれしい!」 「ほいよ、大したもんじゃねぇけどな、気持ちだ、気持ち。」 「しゃにょ!こえかわいいね〜。」 「俺からはこんなんどうだ?」 「・・・しんぱっちゃ、ありあと・・・??」 「千鶴、良ければ使うといい。」 「ありあと、はじめ。」 「千鶴君、俺はこれを・・・。」 「すむ!ありあと!!」 「千鶴君は皆からお年玉が頂けてよかったですね。すっかりご満悦で。」 「そう言う山南さんは何もねぇのか?」 「私ですか?特に何も浮かばなかったので、一緒に見繕いに行こうかと思いまして。当然明日外出許可を頂けますね?土方君。」 「けいちゃ!あしたおでかけ!?」 「ええ、明日私と一緒にお出掛けしましょうね。」 「む?それならばワシも同行していいか?実は金子しか用意しとらんかったのだ。」 「構いませんよ、近藤局長も同行されるとなれば、土方君が反対する道理もないでしょうしね。」 「・・・近藤さんが一緒に行くなら・・・仕方ねぇ・・・。行って来い、千鶴。」 「あい!としちゃ、ありあと〜!」 「で?皆何をくれたんだい?千鶴君。」 「げんじぃ〜おめれと〜れしゅ!」 「はい、おめでとう。これは私から新しいお手玉だよ。他の皆からのを見せてくれるかい?」 (千鶴・・・・源さんに『げんじぃ』はねぇだろ!?) 「んちょ・・・こえ、おまんじゅう〜・・・へいしゅけから!」 「定番だな。」 「定番過ぎだよね。」 「うるせぇよ!じゃあ総司は何にしたんだよ!」 「・・・そうじ!こえあたましゅる?」 「うん、可愛い簪でしょ?年末の市で見付けたんだ。それ付けて初詣行こうね?」 「あい!はちゅもうでいくでしゅ!」 「ずりぃ〜俺も行きてぇ!」 「新八は何だ?」 「ぱっちゃのこえ!」 「ん〜〜〜??・・・・何だこりゃ。」 「鍛錬用の錘だ!それを足腰に付けてりゃぐっと筋肉増強になるんだぜ!」 ふんっと反り返って自慢そうな新八に向って、土方が静かに錘を投げ付けた。 「ぐほぉっ!?」 「あ、顔面命中。土方さんお見事。」 「馬鹿が、千鶴に何させやがる。」 「馬鹿は放っておいて他は何があるんだ。」 「そうだなぁ、俺のはこれだ。」 「しゃにょはね!かわいいの!」 「いや、左之さんが可愛い訳じゃないからな、千鶴?あ、でも本当可愛いかも。」 「へぇ、折り紙か。考えたね、左之さん。」 「店の女将さんがお奨めだっつってたからな。」 (さすが熟女好き?) 「おりがみ?ちるる、わかんにゃい。」 「え?千鶴折り紙した事ねぇの?」 「ああ、網道さんそういうのしないっぽいね。じゃあ皆でやろうか?」 「やりゅ!!みなでおりがみしゅる!」 「よっしゃ、そうと決まれば俺達も折り紙折り紙〜♪。」 「へいしゅけ、こえ、つかわにゃい??」 「それは千鶴のだろ、俺達が使っちまう訳にゃいかねぇよ。」 「千鶴、こっち来い。鶴の折り方教えてやる。」 「としちゃ!あい!」 ちゃっかりしっかり千鶴を膝に乗せて土方は折り鶴を作り出す。無骨な手からは想像出来ない程の出来栄えに、周囲からは簡単の声。 「俺も作ってみた!どうだ?千鶴!」 「へいしゅけ・・・こえおはにゃ?しゃくら!?しゅごいしゅごい!!」」 「そ〜桜!正月ぽくね?」 「へぇ〜まさか平助がそんな凝ったの作るとは思わなかったな〜。僕負けちゃったかな?」 「そうじ!かわいい!とりしゃんとにゃん!」 「さすが総司。伊達に普段餓鬼共と遊んでねぇな?それの後に俺のは見せられるようなモンじゃねぇなぁ。」 「左之さん何作ったんだよ?」 [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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