2/3ページ目 「お疲れ様でしたね、千鶴君。お手紙と荷物を預かりますね?」 「あい!けいちゃ、ちるるおちゅかい!できた?えらい?えらい?」 「はい、とても偉いですよ。お利口でしたね、よく頑張りました。ご褒美にお菓子を差し上げます。」 「ごほうび?おかし!たべゆ!!」 にっこり微笑む姿は普段の総長からは想像も付きません。 しかし後ろの皆さんに向けた絶対零度の眼差しと、シッシッと手振りで追いやる様は鬼の副長を上回る冷徹さです。 「けいちゃ、おてがみだいじかいてありゅ?おにもつなぁに?」 「お手紙には千鶴君がとても良い子だと書いてあります。お荷物は千鶴君へのご褒美が沢山入ってますよ。」 「ちるるのおてがみ?けいちゃ、よんで、よんで!」 「はいはい、宜しいですよ。では、ここへどうぞ。」 素直な千鶴は山南総長の示した其処、総長の膝の上にちょこんと座って嬉しそうですね。 「千鶴君、今日は皆さんお仕事なんですか?」 「あい、みんなおしごちょ、いないさみしぃ。」 「なるほど・・・。では、せっかく頑張ってこちらに来られたんですから、初めてのお泊りもしてみましょうか。」 「おとまり?」 「はい、今日は土方君とではなく、こちらのお屋敷で私と共にお休みするんです。実は私も夜一人なので寂しかったんです。 けど誰も一緒に寝てくれなくて・・・。」 「あい!あい!ちるるいるよ!けいちゃさみしないよ!!ないちゃめぇよ?」 よよよと泣き崩れる(演技)の山南総長。華麗に千鶴君のハートを鷲掴みですね。 (山南さん!!俺がいねぇと思って勝手に!!) (土方さん!千鶴にバレるから!出ちゃ駄目だって!!) (お使いの意味ねぇだろ!ってか仕事の筈なのに逆に千鶴に叱られるぜ?) (・・・・〜〜〜千鶴〜〜〜〜) こちらは本気で泣き崩れてしまいました・・・・。どこが鬼の副長なんでしょう。 隊士の冷たい視線が副長に突き刺さってますが本人気付いてません。ってかどうでもいいみたいですね。 「では千鶴君、一緒に夕餉も食べてくれますか?」 「いっしょ!ごはんと、おふろと、ねんねいっしょ、しよ?」 にこっと微笑む姿は正に天使の如く輝きです。直撃を受けた山南総長も余波を受けた隊士達も大打撃ですね〜。 あ、でも夕餉の前に一緒にお風呂・・・入るみたいですね。 (あ!風呂だ!) (風呂だな・・・) (山南さんもぺちぺちの洗礼を受けりゃいいんだ!) 「けいちゃ、ぺちぺち、していい?」 「は?ぺちぺち・・・とは、何でしょう?」 「ぺちぺち!こえ!しゅるよ?」 「え!?」 「ぺっちんぺっちん〜〜♪けいちゃのは〜とうしゃまとちょっとちがうね〜。としちゃのぺちぺちとおんなじ〜。」 「いっ・・・いたっ!?千鶴君!それはぺちぺちと言うよりべちべちです!!いぃ!!?」 「う・・・けいちゃ・・いちゃい?ぺちぺちだめ?」 「いえ・・・痛いと言うか痛くないと言うか痛いんですがそれより土方君と同じ!?それは見た目ですか大きさですかぁ!!??」 「ん〜・・・おんなじくらい?けいちゃのが、きえいね?おはなしゃんみたい。」 ここでも必殺天使の笑顔です。この場面での殺傷力は先程の比ではないでしょうね。と、言うかお花のようなぺちぺちって・・・。 (意味判んねぇ!) (土方さんと山南さんってデカサは一緒なのな) (ってかさ、さっきぺっちんぺっちんってすげぇいい音してなかったか!?) 「お・・・おはな・・・。ですか・・・。」 違う意味でショックを隠せない山南総長ですが、何とか無事(?)にお風呂から上がれたようです。 いくら羅刹でも痛いモノは痛いでしょうからねぇ・・・。 さてお風呂が終われば後は寝るだけですね。というか、確か夜の巡察の時間なんですが、平助君行かなくてよろしいので? (いいよ!んなもんより千鶴のが大事だろ!) (そういや、お前ら花街行くんじゃなかったのか?) (行けるか!酒より千鶴だ!) (女より千鶴だ!!) ああ、そうですか。一歩間違えれば幼女趣味ですね。お稚児趣味よりマシですが・・・。 (((気色悪ぃ事言ってんなぁ!!!))) ぎゃ〜〜!!??な、危ないでしょう!小刀とか死にますから!ちょっと!! 「千鶴君、お休みの用意は出来ましたか?」 「あい、けいちゃ、おやしゅみ、しゅる。」 「はい、ではお休みなさい。」 明かりが消えましたね。もういいでしょう?皆さん八木邸に戻りましょうよ〜。 (うるさいっ!) (千鶴がうなされたらどうする!!) (千鶴が襲われたらどうする!!) 確かに鬼である千鶴君の血を狙ってた山南総長ですが・・・・要らない心配だと思いますよ〜? ・・・・あれ? ・・・・・・あれれ? [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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