新選組保育日記

I〜お風呂でぺちぺち〜
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世の中の男性には、皆一様に同じ物が備わっている
大小短長、様々であるし、色もまた、様々である。
それを持っていない女子としては、非常に興味深い物であると言えよう。


○月×日 ゆきむらちづる
  
 どうしてちづるにはぺちぺちついてないのかな
 としちゃもへいちゃもさのにぃももってる
 みんないろんないろでいろんなおおきさ
 ちづるもほしいな
 
今朝も続けられる土方の日課。
千鶴の日記に綴られた内容に、土方は眩暈にも似た感覚に頭を抱える。
(・・・まだ三歳なのに・・・もう一緒に風呂に入れねぇ・・・)
新選組隊士に絶大な人気を誇る千鶴。
可愛すぎる容姿に皆メロメロだが、特に幹部達のそれは凄まじい。
「今日は俺とだって!新八さん昨日だったじゃん!俺まだ入った事ねぇし!」
「うるせぇ!俺は毎日でもいいんだよ!」
「新八、横暴だ、今日は俺だろ?」
「順番で行けば僕なんじゃない?」
「お前ら、まずは千鶴の意思を尊重するべきだろう。」
「・・・そうだな、千鶴、お前は誰がいい?」
急に声を掛けられた千鶴は、きょとんと目を瞬かせると、にっこり笑って首を傾げる。
(か・・・・可愛い過ぎ・・・!!)
今日も千鶴の笑顔の殺傷力は絶大だ。しかしさすがに一はぐっと堪え、死屍累々となり掛けた中から千鶴に再び問う。
「千鶴?今日は誰と一緒がいいんだ?」
「ん〜〜ちょね・・・としちゃ!」
よしっ!と拳を固める土方に対し、残念そうに肩を落とし対抗心を滾らせる幹部だったが、
当の千鶴がどこ吹く風とばかりに土方の手を取るのだから仕方が無い。
「千鶴?目瞑ってろよ〜」
仲良く一緒に風呂に入る2人。
「としちゃ?」
「ん〜?どした〜?」
「こえ、なに?」
千鶴が指差したのは、土方の下半身にぶら下がる、ある物体・・・。
「としちゃ、こえ、とうしゃまにもあったよ。ぺちぺちってした。としちゃのは、とうしゃまのよりおっきぃね?ぺちぺちしていい?」
「ち・・千鶴・・・これは、その・・・ぺちぺちするもんじゃねぇんだよ。」
「どして?とうしゃまさせてくえたよ?としちゃ、だめ?ぺちぺちだめ?」
「駄目って言うか〜〜・・・(網道さん!!あんた千鶴に何教えてんだ〜〜!!!)」
「としちゃ〜〜?」
「わ・・・判った・・・そっとなら、いいぞ・・・。」
しょんぼりと俯く千鶴に負けて、許可する土方だったが、激しく後悔する事になるのはすぐ後。
「・・・いってぇ!!千鶴!そっとって!そっとって言ったろうが!」
土方が涙目になって千鶴に訴えるが、千鶴は驚いて手をぷらぷらさすばかり。
「としちゃ・・・いちゃいなった?どして?とうしゃま、へいきらったよ?としちゃぺちぺちいちゃい?」
「そ・・そうだな・・・・ちぃっと、痛かった・・・。」
実はちっと所ではないのだが、あまり痛がると千鶴が気にしてしまうので、精一杯の強がりで土方は笑顔を浮かべる。
「じゃあ、もっとしていい?」
「いや!!いや〜〜、そうだな、明日!明日他のヤツのもしてみたらどうだ?」
「みんなもぺちぺちある?」
「あるある!ここのヤツラはみ〜〜んな!持ってるぞ!大小短長より取り見取りだ!」
幼女に何て事を教えてるんでしょ、この保護者は。我が身可愛さで他の隊士を売りましたね?
「うるせぇ!じゃあてめぇが代わりやがれ!」
あ、無理ですね、私ついてませんので、ぺちぺちじゃなくてぽふぽふならありますけど。
「ぽふぽふ〜?」
「気にするな、千鶴。あれは変態の幻聴だ。聞いたらお前も腐化されるぞ!」
「ふ〜〜??う〜〜、あい。」
土方さんナイススルーです。
「とりあえず、千鶴。明日は他のヤツのをぺちぺちさせてもらえな?」
「あ〜い、ちるる、いっぱいぺちぺちしゅる。」
張り切る千鶴に満足そうな土方。
とりあえず・・・明日の犠牲者は誰なのか・・・。
千鶴のぺちぺちは、まだ続く・・・。
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