1/3ページ目 「あ〜〜!!今日も疲れた〜〜!まったく左之さんも新八っつぁんも、俺にばっか雑用押し付けてさぁ。 俺が若いから僻んでんのかな。」 ブツブツ文句を言いつつ廊下を歩くのは新選組期待の若人藤堂平助。 若いくせに妙に疲れた背中にすれ違う平隊士の同情の視線が何だか生温い。 「は〜風呂入って・・・寝よ。」 いつもは誰か先客がいないか確かめて入るのだが(特に千鶴が入っていようモノなら色々ば意味で問題有りだ) 今日に限って確認もせずに、ついでに前を隠す事もせずに、思い切り引き戸を開けた。 「きゃっ?え?あれ、平助君??」 「・・・え・・・・え!?」 引き戸を開けるとそこには湯煙の中呆然と座り込む千鶴の姿・・・。 「え・・!?千鶴!?何で!?って・・・・あ、わっ!!」 「あ、ちょっと平助く・・・・。」 「わわわわわわわ!!待って待って待って!千鶴それ以上こっち来んな〜〜!!」 「へ、平助君!待って!そんな大声出して外に出たら、人が・・・!」 「駄目だって!千鶴!!向こう行って〜〜〜〜!!!」 「平助君!?」 千鶴の姿を直視した平助は、瞼に映った白い肌と柔らかな膨らみに我を忘れた。 忘れたと同時に自分の姿を思い出した。 そう、何も見に付けていない我が身を・・・。 そして真っ赤になって後退さる平助が大声を上げたまま外に出ようとするのを、千鶴もまた慌てて止めた・・・。かったのに・・・。 千鶴から逃げたい平助は脱衣所まで仰向けの四つん這いでサカサカ逃げてしまったのだ。 それを追おうとした千鶴の姿に、平助の意識は限界を超えた。 要するに、気絶してまったのだ。 真っ赤な顔で目を回す平助に声を掛ける千鶴を、幹部が見つけたのはすぐの事・・・。 「平助どうした〜?って・・・千鶴?」 「おいおい平助?何大声出して・・・。」 「平助お風呂場で一人で暴れてないでよね・・・・。あれ?」 「何があった・・・。」 打ち揃う幹部の前で、今だ着物を纏っていない千鶴が平助に負けない悲鳴を上げたのは当然の成り行きだっただろう。 [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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