1/2ページ目 太陽も既に傾き始めたと屯所の中庭。 池の畔に佇むのは新選組紅一点の雪村千鶴。 いつもは快活なその顔が、何故か今日は憂いに満ちて沈んでいるようだ。 それを偶然見付けたのは副長である土方歳三。 しばらく観察した後、止まらない溜息に同じく嘆息すると小さく声を掛けた。 「千鶴、どうした。」 「あ、土方さん・・・。」 気付かない内に隣に佇む副長に、一瞬千鶴の顔が強張るが少し心配そうに細められた土方の顔を見てほっと肩を落とした。 「随分憂い顔じゃねぇか。どうした?悩み事か。」 「あ、いえ・・・悩み事って程じゃないんですけど、どうしたらいいのか判らなくて・・・。」 そういうのを悩みってんだよ、と軽く額を小突きその手で頭を撫でる。その手付きがあまりに優しくて千鶴も思わず笑顔になる。 「で?どうしたって?」 「あの・・・沖田さんと、原田さんが・・・。」 「あの二人がどうした。もしかしてくだらねぇ喧嘩でもしてやがんのか?」 「いえ!違います違います!喧嘩とかじゃないんです!そうじゃなくって、その・・・。」 一瞬で副長の顔に戻ってしまった土方に慌てて被りを振りながら、しかし口は重くなかなか開かない。 「何だ、はっきり言え。俺はそう言うウジウジしてんのが嫌ぇなんだ。」 「す、すみません!あの・・・私、お二人にどう接していいか判らないんです・・・。」 「はぁ??何だ、そりゃ、どういうこった。」 意味の判らない千鶴の言葉に首を傾げる土方に、千鶴の話を要訳して聞けば、最近二人の様子がおかしい。 やたら千鶴の体に触れてくると言うのだ。 ただ普通に会話していても気が付けば頬が触れる程近くに、気を抜けばその唇が千鶴のそれに掠めそうになる。 かと思えば共に歩いていてもすぐに肩を抱く、腰を抱く。仕舞いには何故か塀に押し付けられて口付けされそうな距離で会話する。 新選組幹部である二人を邪険に扱う事も出来ず、かと言って巧いかわし方も判らず、ほとほと困ってると言う事だった。 「あの・・・馬鹿野郎共が・・・。」 それを聞いた土方の眉間に深く皺が刻まれ、途端に千鶴は後悔したが、話してしまったのだから仕方が無い。 せっかくなので対処法を伺う事にする。 「それで、どうしたらいいと思いますか? 私そういう・・・男性への接し方とか慣れていなくて・・・。どうすればいいのか本当に判らないんです。」 眉を下げて見上げて来る千鶴に、思わず土方の心臓も跳ねた。 瞬間赤くなりそうな顔を背けるが、機嫌を損ねたと勘違いした千鶴が慌ててぶんぶんを首を振っている。 「すみません!こんなどうでもいい事、わざわざ土方さんに相談するなんてどうかしてますよね! 忘れて下さい!私なんとか頑張りますから!」 そう言って立ち去ろうとする千鶴の袖を土方は咄嗟に掴んで引き止めた。 「ちょっと待てって。要はあれだろうが。男に免疫がねぇからどうすりゃいいのか判んねぇんだろうが? だったら簡単だ。男に慣れりゃいいんだ。」 「それは、そうですけど・・・でも・・・どうやって?」 「お前の目の前にいるだろうが。とびきり男前の実験台がよ。」 そう言って土方はにやりと笑うと千鶴を自室へと招いた。 「まず、そうだな・・・例えばあいつらはどんな風にお前に触れるんだ。」 「え?え・・・と、すぐ、近くで息が触れる程っていうか・・ほとんど顔とかくっついてるんですよね。 ただ話すだけなのに・・・って、え!?」 「近くって、これくれぇか?」 気が付けば土方の顔が驚く程近くにあり、千鶴が目を剥いて驚くのを尻目に更に近寄った土方は先を促すように肩を引き寄せて耳元に囁いた。 「お前ぇは男に対する免疫が少な過ぎなんだよ。だから反応が面白ぇってあいつらの玩具にされんだ。 俺が実験台になってやるから、ちったぁ慣れろ。」 「は・・・はい・・・。」 真っ赤になって俯いた千鶴の顎をくいっと持ち上げるとくっつきそうな程近くで目を覗き込んで土方は笑う。 「だから、そうやって赤くなんのがいけねぇんだってんだ。触られようが口付けられようが、何ともねぇって顔してろ。」 「え・・・でも・・・やっぱり、恥かしいです。」 「何でだ。俺じゃ役不足てんじゃねぇだろうなぁ?」 「そんな訳ないじゃないですか!全然全く・・・でも・・・ちょっと、近くないですか?」 「慣れるにゃこんくれぇしないと、意味ねぇだろう。で?他には?どうされるって?」 「あの・・・腰とか、触ったり・・・凄く体を引っ付けたり・・・。」 「なるほど?こんなもんか?」 そう言うが早いかぐいっと腰を引かれそのまま畳みに寝転がされると、ぴったり体をくっ付けて圧し掛かられた千鶴は、 今度は俯く事も出来ずに土方の目を真っ直ぐ見る羽目になってしまう。 「違うか?もっと、近いか?」 「違わな・・・あっ・・・・」 ぎゅっと肩と腰を抱き寄せ、耳元で囁かれる擽ったさに思わず甘い声が出てしまう。 「何だ、擽ってぇのか?って、お前耳が弱ぇのか。総司や左乃助にも同じ事されて、同じような声出したんじゃねぇだろうなぁ。」 「・・・だって・・・擽ったいです。」 絶えず耳へ掛かる吐息に耐えられず、身を竦ませて答える声すら震えている。 知らず心惹かれていた千鶴のその様子に、下半身が脈打つのを土方が止められよう筈もない。 「馬鹿野郎、そう言う態度があいつらを図に乗せてんだって気付け。」 「だって・・・。」 「だってじゃねぇよ。言ったろうが?男に慣れろって。少しずつ慣らしてくから、声、抑えろよ?」 「え・・・?あ・・・!?」 低い声が耳に届いた途端、そのまま耳たぶに舌を這わされ、腰に回っていた筈の手は胸元を這うように触られる。 今まで原田や沖田にされていたより濃密な触れ方に千鶴の体が強張る。それを感じた土方は、口をずらして千鶴の唇へと自分のそれを合わせた。 少しずつ舌で口内を侵食し、掬うように千鶴の舌を絡めれば、微かに空いた隙間から千鶴の甘い吐息が漏れる。 「は・・・あ・・・土方さん・・・。」 「しっ・・・黙ってろって。お前は俺の目だけ見てろ。いいな?」 「は・・・い・・・でも・・・。」 「何だ、まだ文句あんのか?」 「あの・・・沖田さん達は、ここまで触りませんよ?」 「馬鹿か、それ以上の経験してこそ慣れが生まれんだろうが?いいから、黙ってろ。」 黙ってろと言いながら、再び塞がれる唇。侵される口内の感触に、千鶴の思考も少しずつ侵食されていく。 千鶴の目が熱を帯びてきたのを認めると、着物の上から弄っていた手を袷から侵入させサラシの上から愛撫を加える。 直に触られた訳でもないのに、びくんと反応した千鶴に満足そうに笑うと、一気に胸元を肌蹴けさせサラシを解いていく。 露わになっていく自分の肌に千鶴は恥かしさの余り土方から顔を背けて俯いてしまう。しかしそれを許す土方ではない。 「おい、俺を見てろって言ってんだろうが?どっち向いてんだ、てめぇは。」 「だって・・・恥かしいです。別に、着物を脱がなくても・・・。」 「判んねぇ奴だな。直に触られた方が、早く慣れんだろうが。おら、隠すなよ、全部見せてみろ。」 白い肌を同じく白い腕で隠そうとする千鶴に、鋭い視線を向けた後もう一度口付けて千鶴の思考を己に染めていく。 「隠すな、つってんだろうが?」 呟きながらも左手で腰を弄り右手の指で固くなりつつある乳房の先端を捏ねると千鶴の体が過剰な程反応する。 「あ・・・。」 更にそのまま刺激を与え続けると固くなる突起と震える白い肌。慣れさせる為、と言う大義名分はもはや何の意味も成してはいない。 堪え切れなくなった土方はもう片方の先端に舌を這わせ軽く歯を充てては舐め上げ、吸い付く。 その度に千鶴の口から小さな喘ぎが漏れ、その声が土方の理性を少しずつ侵す。 柔らかい白い乳房を持ち上げるように揉みしだき、両方を一度に舌で舐めていく。 意外に膨らみのある谷間に自分の所有である赤い印を刻むと満足したように薄く笑う土方は千鶴の顔をじっと見付めた。 「な・・・なんです・・・か?」 「まだ問い返す理性が残ってんのか?弄られ足りねぇか。仕方ねぇな。」 「え・・・あ・・・あぁっ!!」 [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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