逢魔が刻に哭く鴇


「千鶴」
夜も更け既に月は中天に差し掛かっている。
京に着いて既に一週間。
目指す人物との会合を控え今一度どこか抜けた許嫁に釘を刺しておくかと風間千景は仮宿の廊下を進みながら名を呼ぶ。
自室にと宛がった襖を先触れも無く開けると、障子を開け放ちぼんやりと月を見上げる背中があった。
「何をしている」
「あ、ちかちゃん」


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