2/3ページ目 今、原田さんは何と言ったんだろう? 私の聞き違いじゃなければ「嫌だ」と聞こえたのだけど・・・。 (まさかね、いくら酔ってるって言っても原田さんに限って・・・) 永倉さんや平助君ならともかく、いつも大人で落ち着いた雰囲気の原田さんが、私を困らせるような事を言う訳がない。 (沖田さんなら喜んで言いそうだけど) 私の中の組長さん達の印象って結構悪い?と思いつつ、もう一度原田さんを促すと再び聞こえたのはさっきと同じ台詞にさっきよりも甘えたような拗ねたような声音。 「嫌、だ」 「嫌、だ・・・って、原田さぁん・・・?」 「千鶴は、俺が居ると嫌なのか・・・?」 「はい?いえ、嫌とかではなく、風邪を引いてしまいますから・・・」 「俺は、風邪なんか引いてねぇ!」 「今じゃなくてこのままだと引いてしまうって事です!お願いですから原田さん動いて下さ〜い!」 「そんな情けねぇ声が出るくれぇ俺がいると嫌なのか!」 「だから、違いますってば!」 ああ、もう会話が成立しない。 どうして?いつも冷静で大人な原田さんなのに! 丸っきり子供みたいに駄々を捏ねながら、拗ねて口を尖らせる原田さんはとても可愛いのだけど・・・。 このままじゃ本当に風邪を引いちゃうし、どうしよう? 「違うなら、何で追い出そうとするんだ、千鶴」 「あのですね、原田さん。原田さんは今、とても酔ってらっしゃいます」 「酔ってねぇ」 「・・・判りました。原田さんは、酔ってないです、そうですね、酔ってないですよね。 でもですね、そのままだと風邪を引いてしまいますからね?ちゃんとお部屋に戻ってお布団に入って寝ましょう。ね?」 「い・や・だ」 この人は一体誰だろう? こうまで頑なに嫌だ嫌だの一点ばりで。実は原田さんって私の事嫌いだったとか? なんて、考えても判らないし、今はとりあえず原田さんを部屋に連れて行かないと! 「あのですね、原田さん。お部屋に戻らないとお布団で寝れないでしょう?お布団で寝ないと疲れも酔い・・・はしてないから大丈夫ですけど・・・」 「布団なら、ここにもあるだろ・・・」 「は・・・はっ!?」 「一緒に寝りゃいいだろ・・・」 「え、ちょ・・・原田さんっ!?」 「嫌なのか・・・?」 [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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