heart

【じいちゃん☆彡】
昨年の3月
祖父が右脇腹痛で
大っ嫌いな病院に行った
付き添いで
僕と伯父も行くことに…

検査が終わり
伯父が一人診察室へ
数分後
伯父が診察室から出てきた
この時僕は、なんとなく
不思議な感覚を覚えた
すると
伯父は平然と話始める
「脇腹の痛みは
おそらく
胆石によるものだとさ」

治る病気でよかったと
僕と祖父は安堵した
真実を知るまでは…



夜、母から
じぃの事で話があると
近くのコンビニへ



「じいちゃん…肺癌だって…
もぅ末期で腫瘍が3センチ以下なら
手術も可能らしいけど
じいのは5センチあるんだって……
余命も、もってあと
1年くらいだろうって…
右脇腹の痛みも
おそらく胆石じゃないって
癌の転移によるものだろうって……」


うるさいよ…
兄妹揃って平然と話すなよ


ばかやろう………
……ばかやろう………

何も恩返ししてないのに…
あんなに
可愛がってもらったのに…
人一倍苦労してた人なのに
人一倍我慢してた人なのに
助かりたいと願っているのに……

なんで………
なんでだよ………

嘘って言ってよ…お母さん

じいの自慢の孫に
なりたいんだよ……




しかし現実は
僕の願いを裏切るかのように
脇腹の痛みは
日に日に強くなっていく…
それに伴い
更に強い痛み止めを服用することに

その影響で
胃を傷めてしまい
食事もろくに
取れなくなってしまったね
大好きな魚も、煮物も
お茶もコーヒーも…
口にすると
胃が受付けなくて
戻しちゃってたよね…

好きなものも食べられず
どんどん痩せていく姿…
見ていてつらかった…
でも、おじいちゃんが
一番つらかったんだよね?
気持ち悪くなった時
僕の名前呼んでくれた事…
すごくすごく嬉しかったよ


先生もいい人だったね
相談も乗ってくれて

薬変えてもらってから
少しだけ
食べられるようになって…
料理なんて
ろくにしたことがない僕が
作った肉じゃが…
おいしいって食べてくれた……
どう見ても失敗なのに…
ありがとう



そんな時
「今回は世話んなっちったなぁ」
って笑いながら
言ってくれたよね
ほんの少しだけ
じいの為になれたこと
すごく嬉しかった



病って、なんでそんな時を
奪ってくんだろうか…
少しづつ
じいちゃんを
変えていったね…
少しづつ動けなくなって
少しづつ歩けなくなって
少しづつ食欲なくなって

「頑張ってよ」って
怒ちゃった僕を恨んでますか?
つらいのは…
苦しいのはじいなのに…
何で僕はじいを
責めちゃったんだろう…
たぶん
変わってほしくないから…
変わっていく姿を
見たくなかったから…
だと思う



この頃からかな…
夜ちゃんと眠ってるか
呼吸してるかを
確認しだしたのは…
じいの夢も見た
ぼくとじいが病院にいて
なぜかじいの口の中が
白くなってて…
もう長くないっていう
不気味な夢…
目を覚ました時
怖かったよ…
まさかって…




この夢を見た数週間後
じいの様子が変わった
薬飲みたくないって
顔を横にふって
何も話さないから…
また怒っちゃった…
少しづつ飲まなくなったよね…
いや、正確には
飲めなくなったかな…
歩けなくもなって…
でも頑張ったよ…偉いよ…
星になる数日前まで
歩けなくなっちゃうから
って歩く努力してたもん



最後は魂抜けたり
入ったりのようだったね…
いくら横にしても
何かから逃げるように
部屋の中を動けない体で移動してた…
怖い…怖いよー…って
言いながら…

脇腹もすごく痛くて
つらかったよね?
薬も効かなくなっちゃって…
痛い…痛いよー…痛てーって唸る声…
僕もつらかった…だから…
また怒っちゃった…
飲み薬も飲めば
少しは楽になるってわかってたから
飲んでほしかったんだ…


飲むことができないのを
わかってたはずなのに…
飲まないじいを
また責めちゃった…

本当にごめん…
ほとんど喋れなくなって
会話もできなかったじいに
怒った瞬間
「お前は怒ってばっかり」
って言われたのを
鮮明に覚えています
恨んでるよね……?

頑張ってほしかった…
僕には脇腹の痛みは
どうしようもできない…
薬飲んでもらうことと
励ますことしか
できなかった……
何もできない自分に
すごく腹が立って
イライラしてたんだ…
会いたがってた僕の妹も
じいの為に帰ってくるから…
何を言っても言い訳にしか
聞こえないよね


そして


ある月の末

前日に朝から晩まで
痛いよー痛いよー痛てー
と唸っていた翌日の朝

ばあが

「じい冷たくなってる」

と、母と僕を起こしにきた


母は、呼吸してないと囁く
僕は立ったまま
じいを見つめた…
本当に呼吸していない…


「じいちゃん、じいちゃん、じいっ」
と叫ぶ…
でもなぜか声が出ない…
心の中で叫んで呼んでいた

初めてだった……
呼んでも返事してくれないのは…


妹に会いたいって
言ってたじゃん……
あと数日で
帰ってくるんだよ……
まだ早いよ……………


僕のせいだね……
怒っちゃったから…
責めちゃったから…

それに、昨晩に限って
ばあが部屋の電気を
真っ暗にしてた…だから
確認もできなかった……
起こしても悪いと思って…
ごめんね…本当にごめんね

だけど、検視員の人が
変なこと言ってたよ
推定時刻は
日をまたぐ前の
11時すぎだって…

僕がちゃんと寝てるか
見に行った直後だよ…
お別れのつもり?
それに、たった2ヵ月で
お別れなの…?
どっちにしてもつらいよ
おじいちゃん……



今言いたいこと

本当にごめんなさい……
謝っても謝っても
後悔だけが残ります…
今思うとあの夢は
僕に教えてくれたのかな…
薬が飲めなくて
口の中に錠剤が
白く残ってた…

後悔しないようにと
教えてくれたのに
結局後悔してる…
ダメな人間です……

何一つとして
恩返しできなかった…
空から見てて…
じいの自慢の孫に
なってみせるから
頑張るから…

怒ったこと
責めちゃったこと…
本当にごめんなさい
その分そちらでは楽しく
自分のやりたいことをしながら
ゆっくり過ごしてください

じいの願いが
叶いますように…☆彡







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