Uma Genom〜血統私論〜
『一流の父馬に一流の母馬を組み合わせれば、子も一流の馬が産まれるとは限らない。』

◆血統背景を予想に組み込む際には、4代血統表の父系=サイアーライン、母系・牝系=ファミリーラインの双方から総合的にアプローチする。
※種牡馬と母馬の関係性をレーシングカーのパーツに例えるならば、種牡馬=エンジン⇔母馬=車体・タイヤの様なもの。
如何に強力なエンジンでも、車体・タイヤが弱ければバランスが悪くなる。
※因みに父系=サイアーライン、母系・牝系=ファミリーラインのそれぞれから譲り受けているであろう能力については、
【父系=サイアーライン】…スピード、パワー、馬格(骨格)、馬場適性。
【母系・牝系=ファミリーライン】…格(品格)、気性、持久力(底力)、体質(体力)、馬場適性。
としておく。
(ポイント)
1代限りの父系=サイアーラインよりも、幾代にも渡り脈々と繋がっていく母系・牝系=ファミリーラインの方に重きを置く癖を付けておくと、思い掛けない好配当に繋がり易い。

◆如何に現役時代の成績が優れていたり、良血であったとしても、繁殖牝馬となってからの初仔となる馬への過度の期待は危険。
(ポイント)
医学が飛躍的に進歩した近現代であっても、人間の出産でさえリスクを伴う現状なのだから、言葉の通じない動物ともなれば、言わずもがなである。

◆万人から見て超が付く程の良血にも関わらず、何時まで経っても下級条件に止まっているような馬は、遺伝的に何かしら競走馬としての重大な欠陥を抱えていると疑った方が良い。
(ポイント)
農作物同様、豊作の年もあれば、不作や連作障害の年もある。

◆芝向き、ダート向きを分けるのは、父系・母系双方からの遺伝による所が大きいが、距離適性に関しては、その馬自体の馬体のバランス、フットワーク次第によるものである。

◆競走馬界は1割にも満たない勝ち馬(エリートホース)と9割超の負けっ放しの駄馬(2、3流馬)とによって、ピラミッド型に形成されており、勝ち馬同士、駄馬同士の中にも細かい階級制度が存在する。
ブラッドスポーツと称される通り、悪条件下⇔超高速馬場でのレース、ビッグレースである程、勝負所では産まれと育ち(生産・育成設備及び技術)から出る格差が残酷な迄に明暗を分ける。
(ポイント)
産まれと育ちが産駒にもたらす能力比率については、【産まれ】6〜7:3〜4【育ち】としておく。
競走馬としての勝負付けは、産まれ落ちた瞬間から、更に言えば産まれる前の配合検討段階から、大方済んでしまっていると言っても過言ではない。

◆競走馬の血統(配合)は、とどのつまりは、種牡馬による繁殖牝馬の奪い合い、繁殖牝馬による種牡馬の奪い合いに過ぎない。
元を辿れば親戚同士という飽和状態に陥っており、たかが知れている。
故にそれを逆手に取れば、予想をする上では、案外狙いが絞り込み易い。
(ポイント)
@馬産地における生産年毎の配合のトレンド、ニーズをリサーチし、予想に反映させる事も時には有効。
A統計学的に見るにしても、総サンプル数が少なく不完全であるし、個体差もあるので、アバウトなイメージ(同一開催内で勝ち馬が多い、特異な条件に強い等)だけでも十分。
…迷宮に自ら好んで、足を踏み入れる必要は無し。
※気になる案件があったならば、その筋の専門家である田端到氏、山野浩一氏、吉沢譲治氏辺りの著書を参照すれば良い。

◆競走馬生産は根気比べ。
(ポイント)
競走馬として大成出来れば、ソレに越した事はないが、競走成績が残せなくとも、父・母、あるいは母父・母母父として大成するケースも少なくない。
とは言え、数年〜数十年の年月を費やし、こだわりの交配を重ねながら待ち続けた挙げ句に、財力尽きて倒産してしまっては元も子もないだけに、牧場の経営体力(資本力)による所が最も大きい。

◆血統評論と血統予想は似て非なるもの。


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