箴言×鉄火場心得(現代競馬私論)

一、現代競馬は『夢』や『ロマン』にあらず。
『種の繁栄と淘汰』『馬主最優先主義の利益と損失』という優勝劣敗からなる『富める者は更に富み、奪われる者は更に奪われる』という『ドラスティックな現実』のみ。
『不条理』や『リスク』だらけで、レースを勝つという事自体が非常に難しくなってしまっており、それを予想するのは至難の業。
ゆえに予想をする上では、通常起こり得ない様な、不条理やリスクをも認識し、常日頃から向き合う事が必要。

一、競馬予想に博才は不要。
競馬予想(公営競技予想)の作業とは、たらればも含めたレース中に起こり得る全てに近い事象に対する備えをしておけるかという1点に尽きる。
ゆえに予想作業を行うにあたっては、予習(情報収集及び情勢分析)、復習(結果分析)への手間は惜しまない事。
日常の都合で手間が取れないのであれば、効率良く予想作業を行う為の対価として、応分の諸経費(情報代、その他)の負担(先行投資)はやむなし。

一、予想作業は雁行、迎合するべからず。
『衆これを悪(にく)むも必ず察し、衆これを好むも必ず察す。』を肝に銘じておく。
正直者(信じる者)程、騙され易く救われないのが現代競馬。
ゆえに他人とは異なる視点・思考から、いわゆる定石(セオリー)に疑いの眼を向けてみる事から始めるべき。
周囲の雰囲気(人気の有無)に流されたり、選り好み、心情(身贔屓)を予想に挟んだならば、その時点で既に負けっぱなしの良いカモ(大人しい納税者)となってしまう。
ギャンブルはあくまで、「個人」vs「個人」の真剣勝負の場所であるという原理、原則を忘れずに、コチラを陥れんとするMind Controlにも日々気を付けておく事。

一、予想における既成概念、固定観念は悪。先入観は罪。
必要なのは明確、明瞭な確証、論理的根拠のみであって、〜次第、〜だろう、〜と思う、たられば等という仮定の話し、主観に満ちた希望的観測(淡い期待)は一切排除する。

一、本命印(◎)とは、将棋なら王手、チェスならチェックメイト、パズルなら最後の1ピースと同等の覚悟と重みを込めて打つべきもの。
惰性任せのやっつけ作業の急ぎ働きで打つぐらいであれば、そのレースはケン(見送り)とするのが賢明。

一、本命印(◎)は1頭だけである必要はない。
紙面に載せる訳ではないのだから、つまらない縛りは捨てるべき。

一、結果に対して悔い(たられば等)を残さない予想を心掛ける。
Why(何故)という感覚を大切にし、発走前迄に解決、納得しておく事。
解決、納得迄に至らなければ、ケン(見送り)とするのが賢明。
※勝負事においては、マイナスのイメージ(悪い予感)程、総じて的中してしまうもの。
ゆえに単なる心変わりのみで、直前に軸を変えたり、紐を消すべからず。
一瞬でも迷いが生じたならば、ケン(見送り)とするのが賢明。

一、攻めるべき時は攻め、退くべき時には退く。
合戦を仕掛ける迄には、相応の準備が必要であり、一時の勢いや思い付きの急ぎ働きで行うべきではない。
『塵も積もれば山となる。(100円の外れ馬券1枚であっても、積もり積もれば帯封の束となる。)』を肝に銘じておく。
『戦わずして勝つこそ最上、最善の勝ち方』であり、100%の的中保証は存在しない以上、100%外れない唯一無二の自衛手段であるケン(見送り)も有効な選択肢の一つとなる。

一、全てのレース、物事には、それぞれに理由が存在し、その理由も表裏一体。
ゆえに予想も大所高所、あらゆる側面(出走させる理由、勝たなければならない理由等)から、多角的にアプローチする。

一、勝負事であるがゆえに、各陣営の勢い(ツキ)、流れ(リズム)を読んで、勘働き(直感)に任せて予想に反映させる事も時には有効。
Data(記録、指数、統計等)に頼り過ぎると、肝心な時に翻弄されて、感性、思考が鈍り判断を誤る。

一、レース映像(通常&パトロール)は可能な限り繰り返し見直しておく。
馬柱、成績表等の文字情報からだけでは馬場差(Track Variant)、馬場偏向(Track Bias)、記録に残らない不利、ロス等に伴う好配当的中への突破口は見つからない。
『百聞は一見にしかず』を肝に銘じておく。

一、競馬には『1話完結の短編』もあれば、『数十年(数世代)掛かりの長編大作』もある。
従って記録(資料)は直ぐには廃棄せずに、可能な限り保管しておくべき。
人の記憶力には限界があり、時として曖昧なもの、都合の良いものになりがち。

一、『負けられないレース』とはミーハーファン(ロマン派)の勝手な幻想に過ぎない。
条件を問わずに、とんとん拍子に勝ち上がれる馬は、ほんの一握り。
従って、その他大勢が如何に食いぶちを繋いでいるかは言わずもがな。
競走馬の好調期は、どんなに長くても約3ヶ月程度であり、経済動物であるがゆえに、『負けておいたほうが良いレース(8着以内=賞金圏内、5着以内=優先出走権圏内に入りさえすれば御の字であるレース)』さえあるのが実情。
※レース後談話の『勝ちに行って負けた』=『勝ちに行かない事もある』という表れ。

一、次走狙い馬なる気の早過ぎる皮算用は、対象馬が無事に次のレースを迎えられない事には御破算となってしまう訳だから、出馬が確定してからの再検証で十分。

一、フロックなる言葉は、外れた予想者側のその場凌ぎの弁解に過ぎない。
ゆえに同じレースを走る以上、全ての馬についての可能性を探るべき。

一、射幸心、功名心に任せた明確な確証、論理的根拠無き大穴狙いの予想はナンセンス。
結果には原因があり、原因には結果があると評されている様に、レース結果とて決して単なる『偶然』のみによるものではなく、多くの『必然(Factor)』の積み重ねによるものである。
ゆえに明確な確証、論理的根拠も無しに、明らかに能力が足りない馬から無理矢理に狙う事は、安易な捏造行為に過ぎず、馬券代の無駄遣いである。
※少なく見積もっても、レース結果の8割方は必然的なもの。

一、穴党は一日にして成らず。
穴予想とは、相当程度の予想キャリアを積んだ上で、酸いも甘いも噛み分けられる様になってから行うべき、予想者における集大成的なもの。
欲に駆られて始めからソレにばかり傾倒してしまうと、競馬の本質(本筋)を見失う。

一、大穴党は例え999レース連続で外れたとしても、1000レース目を当てさえすれば、配当面の帳尻、体裁が合うのだから、その間を耐え続けられるだけの体力(資金力)、忍耐力を常時兼ね備えておく必要がある。

一、月刊誌は約1ヶ月半、週刊誌は約1〜2週刊のタイムラグ(情報遅れ)を認識し、購入前に価格と見合うだけの内容かを十分に精査すべき。

一、いわゆる馬券術本の類の大半は、筆者の自己満足&的中自慢であり、無責任な方手間の小遣い稼ぎに過ぎない。
ゆえに購入の際には慎重に吟味する必要がある。
自身の予想にアレンジとして加える分には良いが、ギャンブラーにとっての寿命であるお金(私財)を賭ける以上、丸乗りはしない方が賢明。

一、1日の全レース(JRAなら12〜36レース)の予想をする暇があるぐらいならば、その手間を1〜2レース程度に集中させるべき。
2兎追う者は1兎も得られずを肝に銘じておく。
(競馬記者とて、予想作業をせざるを得ない立場ゆえに印を打ってはいても、気のあるレースばかりという訳ではない。)
全レース買わずには居られない状態に陥ってしまったならば、ギャンブル依存症予備群である嫌いがある故、周囲に迷惑を掛けてしまう前に専門家のカウンセリングを受けた方が良い。

一、勝ち組になると大風呂敷を広げて、入れ込み過ぎる事なかれ。
要は千載一遇の好機を逃さずに、勝ち逃げさえ出来れば良いだけの事。

一、馬券はシンプルかつスマートに。
自ら答えを複雑にして、いわゆる"予想上手の馬券下手"とならぬ様、『策士、策に溺れる。』を肝に銘じておく。
※レース前に延々とマークシートやオッズと睨めっこをしている暇があるならば、馬柱(成績表)を見直したり、Paddock〜返し馬をチェックし直す事に時間を費やすほうが賢明。

一、G1レースだからといって、普段よりも入れ込み気味になっているうちは、まだまだモグリである。
G1レースとて、今やピンからキリ迄ある事を御忘れ無き様に。

一、オッズはその日の客(プレイヤー)の思惑次第。
想定(希望)よりも安かろうとも、不可抗力(時の運)であると素直に受け入れ、余り欲を張らぬ事。

一、競馬(馬券)と生涯末長く良好な関係を築いていきたいのであれば、的中の事ばかりを思い描くのではなく、外れた時への備え(Risk Control)も怠らない事。

一、予想の的中は過程であって目的ではない。
如何に利益を出すかこそが目的であり、見当違いな結果となったり、的中していながら損をしてしまうのは、そもそもそのレースは賭けるに値していなかったという事。
ゆえに賭けずに済ませられる様にする為の危機回避力、判断力を日頃から養っておく必要がある。

一、結論を急ぐ事なかれ。
急いては事をし損ずるの言葉通り、Time Lugが生じない恩恵ある立場を最大限に活用し、様々な状況の変化に応じて、ゼロベースで組み立て直せる、柔軟な対応を取れるだけの余地を残しておく。

一、人馬に信頼を寄せるのは良いが、信用はするべからず
「勝ち(歓喜)」⇔「負け(失望)」は、紙一重である事を肝に銘じておく。
競馬とて所詮はコミュニケーションの通じない不可解な動物達に任せている事。
ゆえに過度の期待、信用は禁物である。
※前人未踏の東京優駿8勝の偉業を成し遂げた“希代の名伯楽”故・尾形藤吉師をしても、『競走馬だけは何年やっても分からない。』と言わしめた程なのだから、我々凡夫に分かるはずもなし。

一、予想が外れる事に慣れてしまったり、外れた事を「馬」or「騎手」のせいに責任転嫁しているうちは、何時まで経っても、負けっぱなしの良いカモ(大人しい納税者)の立場からは抜けられない。
速やかに自身の予想センスの無さを恥じ、猛省、善処すべし。

一、当たり外れへの一喜一憂は気力・体力の無駄使い、後悔は時間の無駄使い。
的中しても驕り高ぶらず、外れても愚痴らない・妬まない・野次らないを肝に銘じておく。

一、(開催中に酒類を)飲んだら張るべからず、張るなら飲むべからず。
有益となり得る情報を見落す・気分が高揚して普段よりも賭け方が雑になる・入力間違い(塗り間違い)をする等、兎に角つまらないミスをしてしまいがち。

一、心(気力)、身体の健康維持、管理に留意する。
人間後ろ向きであったり、追い込まれている時には、視野が狭くなって、当たるレースも当たらなくなってしまうもの。
ゆえに心身(フィジカル、メンタル)共に穏やかな状態でない時には、馬柱とは暫く向き合わない方が賢明。

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