「津軽海峡冬景色〜!!」 「いえーい!」 「テンションたかっ!」 四人で急に旅行へ行く事になった。 晴子は、勝と真理のテンションについていけずにいた。 隣に座るたけるはずっとニコニコしてる姿を見ると…… 「まぁ、いっか」 「何か言った?晴子ちゃん?」 「なんでもないです。なんでも。それにしても、真理ちゃん演歌うまいね」 真理は照れながら言った。 「実は実家カラオケ教室で、演歌ばっか歌わされるんです」 「へぇ」 車を運転する勝はテンション高く言った。 「じゃあ次は晴子ちゃん!」 「えっ?あたしはいいよぉ」 「歌いましょうよ」 たけるは晴子の肩に手を置いた。 「歌おうよ」 「えぇ…まぁ、そんなに言われるなら?歌おうかな!」 晴子はちょっと腹式呼吸で声を出した。 「よっ!看板女優!」 「気持ち入れちゃいますかぁ?」 「やだなぁ…じゃあ」 歌う曲を思い浮かんだ時に、ゆうの顔が浮かんだ。 ……でも曲好きだしな…まぁいいよね 「かし…もとのゆうのパラダイス歌います!」 一瞬全員ピクッとなった。 あっ……やっぱ… 「おぅ!いい曲だよなっ!楽しい曲だよ」 たけるはあきらかに空回りするくらい明るいテンションで言った。 「だっ、だよなぁ!歌え歌え!」 「さすが女優!難しい曲歌いますねぇ!」 良かったぁ… 「でわ…せいのっ」 晴子は気持ちよく歌い始めた。 「あっ…」 「うっ…」 「やべっ」 三人は思わず口に出た。 『音痴だ……しかも気付いてねー!』 晴子は気持ちよく熱唱した。 「なんかノってきちゃったぁ!うちの中島凛々さんが昔出した歌、歌おうかなぁ」 晴子は目的地につくまで大音量の腹式呼吸で歌い続けた。 御愁傷様です。 皆さん… [先頭ページを開く] [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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