クローバー 〜2〜

いきなり

晴子は芝居が終わり2ヶ月が過ぎ気が抜けていた。
次の公演までまたしばらくあくため、集まるのは週一になるため、バイトに明け暮れていた。
「それにしても…」
晴子はたけるが書いた作品を読みながらため息をついた。
「凄いな」
たけるの書いた処女作は、だんだん口コミで広がり、凄い人気作になっていた。
「たけるさん…」
晴子はせつなげな声で携帯の写メのたけるに話書けていた。
全然会ってないよぉ…
そりゃあん時はまさかこんなにたけるさんが忙しくなるとは思わなかったし…
テレビをつけると朝の情報番組にたけるが出ていた。
『現在凄い人気をはくし、雑誌の売上部数が伸び、単行本化が期待されている、下田たけるさんです』
「凄いな…たけるさん」
コンコン
「はい!開いてますよ」
扉をあけ中に入ってきたのは勝だった。
「晴子ちゃん!!……って、もう見てるのか」
「あぁ…知らせようとしてくれたんですか?ありがとうございます」
「しっかし…」
勝は晴子の隣に座った。
「つい3カ月くらいまでここに住んでたヤツがな…」
「本当不思議ですね…」
勝はニヤッとした。
「不思議って…お前の彼氏じゃねーかよ」
「えぇ?まぁ…そうなんですけどぉ」
「ニヤついてんじゃねーよ!」
晴子は笑いながらも心の中は不安であった。
でもあの長い夜から実はまだ会ってないんだよな…
晴子は画面見ながらやはり少しせつなげな気分になった。
横目でその表情を見ていた勝は、立ち上がり笑顔で言った。
「晴子ちゃん!」
「はい…」
「旅行行こう!」
「えっ?…旅行…ですか?」
勝は笑顔で頷いた。
「そう!真理ちゃんとたけると四人でさ」
勝は親指をぐっとあげた。
「でも、たけるさん忙しいんじゃ…」
「ノンノンノン!ノープロブレム!あいつの空いてる日!チェックしましたよぉ」
「だってそんなの何も言ってま……」
そういや休みを聞いたら、ゆっくり出来る日あるけど予定あるって…
晴子は顔をあげ勝を見た。
「行くだろ?」
晴子は立ち上がった。
「行きます!いや、行かせて下さい!」
「じゃあよーし!準備しな」
「へっ?」
「今から行くんだよ」
「へっ?」
「だから今から!こいつコレ終わったらもう仕事ないし、締め切りも終えたから今日から二泊三日!」
「え〜〜〜〜〜!」




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