「一睡も出来なかった…」 時計は9時を回ろうとしていた。 たけるは起き上がり伸びをした。 飯…買いに行くか。 扉をあけ、向かいの晴子の部屋を見たが起きてる様子はなかった。 そりゃそうか… たけるは下へ降りるとちょうど真理が出かける所だった。 「あれ?下田さん…」 「真理ちゃんおはよ」 「こっちにいたんですね」 たけるはちょっと返事に困った。 「うん…まぁね」 真理はたけるの表現にピンときた。 せして肩をバンバンと叩いた。 そしてニヤッと笑った。 「あたし…こっちなんで」 「…真理ちゃん…」 「言わなくていいです。言わなくても!優しいですね!朝ご飯買いに行くんでしょ?」 「そうだけど…」 真理はニヤニヤと笑いながら、何度も振り返りながら去っていった。 「まだ…なんだけどな…」 たけるは微妙な気持ちになりながらコンビニまで歩いた。 たけるは適当にパンやおにぎりをカゴに入れた。 でも、晴子ちゃんにたしかに朝ご飯… そして雑誌コーナーにたちより雑誌を開いた。 「やった…」 小さい声だが、たけるは思わず声に出た。 今日はたけるの出版処女作にあたる小説が雑誌に連載される日であった。 他の短編のは昨日書けたし、この作品が評判良ければ… 「よし!」 たけるは雑誌をカゴの中に入れた。 [先頭ページを開く] [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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