クローバー 〜2〜

携帯

たけるは少し戸惑った。
そして体をはなし微笑んだ。
「俺も一緒にいたいけど、…やっぱダメだよ」
「どうしてですか?もっといっぱいお話したいです。眠くなったら部屋はあるんだし」
晴子はたけるの部屋を指した。
「あっ…あぁ…そうだよね」
たけるは勘違いをしていた。
「うん…じゃあもう少し話そうか!」
「?…はい…なんかたけるさんちょっとおかしい」
「いや、そんな事ないよ!そうだよね!まともに話すの久しぶりだもんね!あはははははは」
晴子は頭に疑問の?がたくさん飛び回っていたが、にっこり笑った。
「少し飲みますか?あたし明日も休みですし!たけるさんさえ良ければ」
「そうだね!なんかある?」
「実はないんですけど」
たけるは一瞬きょとんとしてまた笑った。
「オッケー!いいよ!俺部屋に置いてたはず。見てくるよ」
晴子は恥ずかしそうに笑った。
「すみません!なんかノリだけで言っちゃって」
「いいよ」
たけるは自分の部屋へ入った。
「酒、酒…ここに…あった」
酒を手にもった瞬間電話がなった。
たけるは携帯を手にとった。
志乃さんだ…
たけるはしばらく携帯を見ていたが、そのまままたデニムのポケットに入れた。
「はい!おまたせ!酒とか持ってかなかったから結構あったよ」
晴子は携帯のバイブ音が気になった。
「たけるさん!携帯なってませんか?」
「いいんだ別に。それより飲もうよ」
「はい…」
晴子はそれでも携帯が気になっていた。




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