「じゃあな!」 たけるは子供達に手をふった。 「たけるさん楽しそうでしたよ」 「俺子供好きなんだよなぁ…あいつまだふってるよ」 晴子はそのたけるの笑顔を見て、晴子自身も嬉しくなり笑顔になった。 「ごめんね、晴子ちゃん」 「いえ、大丈夫です。もうその笑顔だけで充分です」 「へっ?」 「なんでもないです。なんでも…」 二人は見つめあいにっこりと微笑んだ。 「送るよ」 「はい」 二人はアパートへ向かい歩き出した。 二人の距離は微妙で、お互いが手を繋ぎたいなって思いつつ、目が合う度笑いあった。 「すみませんっ!本当なら普通にご飯食べませんかっていいたい所なんですけど…」 晴子は自分の服装を見た。 「また今度行こうよ。ね」 「はい……たけるさん?」 「ん?」 晴子は聞いていいのか迷っていた。 送るって事は… アパートには戻らない? 「何?晴子ちゃん?」 「や……なんでもないです…あっ」 着いちゃった… 「じゃあ…」 本当に送るだけなんだ… 「はい…」 たけるは振り返り歩き出そうとした。 たけるさん… だがたけるは止まった。 そのまま振り向かずに言った。 「夕飯……ご馳走になってもいいかな?」 晴子は胸がキュッとし、思わず手を握りしめた。 「はい!」 たけるは照れながら振り向いた。 「ありがとう」 二人はアパートへと入って行った。 [先頭ページを開く] [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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