芝居の公演が始まり、晴子はいっぱいいっぱいになっていた。 それでも公演が終わり、帰宅すると灯りのつかないたけるの部屋を見てはため息をついていた。 そして次の日、次の日と続いていた。 ダブルキャストの芝居はどちらもいい具合に刺激しながら、二人とも良い方向に向上していた。 そして最終日になろうとしていた。 昼の公演が終わり、広子の千秋楽となった。 晴子はまだ本番があるにも関わらず涙を流し、広子に抱きついた。 「すっごく良かったですぅ〜」 「あっ、ありがとう…あんたはまだあるんだから、もう泣くんじゃないよ!」 ほっぺを両側引っ張られながら二人とも笑顔でいた。 あと2時間でラストか… 長いようで、短い3ヶ月だったな… 晴子は外に出ようとした。 「晴子!どこ行くの?」 「ちょっと外の空気吸ってきます」 すると、広子が近づいてきた。 「あたしも行く」 「はい」 二人は外へ出た。 すると、たけるが立っていた。 たける…さん… 「下田!?」 晴子は広子を見た。 「えっ!?田辺さん?」 広子はたけるに抱きついた。 「久しぶりぃ〜」 たけるは広子の体を外し、笑顔で答えた。 「久しぶりだな」 晴子はきょとんとした。 「あのぉ」 「何?川原さんも知り合いなの?」 「あっ、同じアパートで…」 「そうなんだ」 田辺さんとたけるさんが知り合い… [先頭ページを開く] [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
w友達に教えるw [編集] 無料ホームページ作成は@peps! |