ゆうは晴子の部屋を見渡した。 「あの、話ってなんですか?」 晴子は振り向きゆうに問いかけた。 「単刀直入に聞くけどあなた、たける君の事どう思ってるの?」 「えっ…」 晴子は急に聞かれ戸惑った。 やっぱりこの人はたけるさんの事が好きなんだ… 「どうなの?」 「どうって…好き……好きです」 まっすぐゆうを見た。 「…そう。じゃあなんでたける君にあんな表情させるわけ?」 「どういう事ですか?」 「志乃は本気でたける君をモノにするって言ってるのよ?好きなら何ぐずぐずしてんのよ」 「たけるさん自身がここを出ていったんですよ?そりゃ……近くにいたいですよ…」 ゆうは晴子を平手打ちした。 「もう見ててムカつくのよ!ゆうが昔からずっとずっっと側にいたのに!急に現れて!」 「いったー……何するんですか!」 晴子もゆうの顔におもいっきり平手打ちをした。 「何すんのよ!明日も仕事あるのよ!」 「知らないですよ!あたしも舞台公演あるんですよ!自分から殴っておいて!なんですか!」 「なんですって!?あんたなんか志乃に負ければいいのよ!どうせたける君はずっと志乃の事好きだったんだし!」 ゆうの携帯がなり、キレ気味で電話を出た。 「はい?……あぁ!はい!ゆうです!はい……わかりました!はぁい、お疲れ様です」 ゆうは携帯を無表情できった。 「とにかく、ゆうはたける君のあんな顔見たくないの!本当知らないから!本当ならゆうが奪って…」 せつなげ顔で晴子を見、泣きそうな顔になりながら部屋を出た。 晴子はゆうの表情を見て苦しくなった。 凄く…好きなんだ… あの森口志乃が、たけるさんの事… それにたけるさんが、好きだった… 晴子は平手打ちされた頬に手を当てた。 「あつい……」 洗面台で自分の顔を見た。 あたし…泣きそうだ。 タオルを水に濡らし、泣きそうになるのを堪えながら冷やしていた。 [先頭ページを開く] [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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