「おはようございます!」 今日から、本格的に芝居の稽古に入る。 晴子は頭にたけるの事を思い浮かんだが、すぐに消した。 「田辺さん、よろしくお願いしますね」 晴子は右手を差し出した。 「小道具で足りないものあるんですけど」 晴子は無視をされかわされてしまった。 「晴子ちゃん、しょうがないよ」 「そうそう、自分の役半分とられたんだもん」 晴子は複雑な気持ちになった。 たしかにそうだ。 役を貰えたのは嬉しいが、田辺さんにしたら、公演の半分はあたしがやることになったんだから… ましてやつい最近入ったばっかのあたしが… 晴子は覇気をなくしてしまった。 後ろから晴子は肩をポンと叩かれた。 「中島さん!」 「晴子。気にしなくていいよ、広子は今行き詰まってるんだよ。でも晴子がこの役やったらきっといい刺激になると思って。だから思いっきりやりな!それにお客様からお金とるんだよ。遊びじゃないんだからね」 「はい!」 晴子は気合いを入れなおした。 そうだ! 頑張らないと! 勝はアパートで日向ぼっこをしていた。 「いい天気だねぇ」 うとうととしかけていると、影が重なり目をあけるとゆうがいた。 「うわぁ」 「こんにちは」 あまりの驚きに一瞬声を失った。 「あっ…ども…あのっ、たけるなら日雇いの仕事で1日いませんけど」 「今日はあなたに用があるの♪」 「俺!?」 「今日も1日ありがとうございました!」 反省会も終わり、晴子はへとへとなりながら家路を急いだ。 「今日は寝る!早く帰って寝てやる!」 駅を降りると、たけるが前を歩いていた。 「たけるさん!」 「晴子ちゃん!今日の稽古どうだった?」 「難しいです。怒鳴られっぱなしですよ」 「あははははっ」 そうだ。 今なら誰もいないし、こないだ言えなかったから言っちゃおうかな! よし!!! 「たっ、たけるさん!」 隣をむくとたけるはいず、振り向いた。 「たけるさんっ、びっくりした。いないんです…」 たけるが違う方向を向いているので、晴子も同じ方向を向いた。 「勝さん…」 キスしてる!? 「あれ?えっ、あっ、あれ!樫本ゆう!?」 なんで? なんでアイドルと勝さんが!? [先頭ページを開く] [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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