晴子はどうしたらいいか思い浮かばず、立ち尽くしていると電話がなった。 勝さんだ! 「もしもし勝さん!大変なの!」 晴子は、郵便局に今強盗が入りまだたけるが中にいる事を伝えた。 「わかった!とにかく近くにいると危ないから、その犯人にわからないようにそこにいて!俺行くから」 そう言って、勝は電話をきった。 勝は慌てて部屋を出た。 すると、外から真理が帰ってきた。 「真理ちゃん!今晴子ちゃんに電話したら、そこの郵便局に強盗入ったらしくて!」 「強盗!?」 「そうなんだ!中にたけるがいるらしくて、ちょっと行っくるよ」 「危ないですよ!って言うか警察に連絡!」 「そうだよな、忘れてた!真理ちゃんして!俺、とりあえず行くから」 そう言われ、真理は慌てて電話をした。 勝は慌てて外へ出た。 そして真理も電話をかけながら後を追った。 「どうしよう…たけるさん大丈夫かな…」 遠巻きで郵便局を眺めながら、どうしたらいいかわからず晴子は泣きそうになりながら立っていた。 すると勝が走ってきた。 「勝さん!」 「今どんな感じ?」 「わからないです!どうしましょう」 「今真理ちゃんが警察に連絡してくれているよ………ここにいて」 勝は郵便局に近づいた。 真理も走ってきた。 「晴子さん!」 「真理ちゃん!中にたけるさんが」 「聞きました。晴子さんは大丈夫ですか?」 「あたしは外にいたからさ」 晴子と真理が話してる間に、ふと前をむくと勝の姿がなかった。 「あれ?勝さんは?」 すると、郵便局から物凄い音と声が聞こえた。 「どうなってんだろ…」 晴子は、ふと真理の顔を見ると青ざめていた。 「真理ちゃん?」 「…あの人」 「えっ?」 真理は、郵便局へ行こうとした。 「真理ちゃん!危ないよ!」 「中矢さん!中に入ったんじゃない?」 晴子は郵便局を見た。 同時にパトカーが横付けされ、警察官が出てきた。 中をうかがっていたが、すぐに中に入った。 すると、中から笑いながら勝が出てきた。 「勝さん!?」 晴子と真理が走りよると同時に郵便局からたけるも出てきた。 「たけるさん!」 すると勝は態度でかく笑った。 「どうしたんですか?」 するとたけるが口をひらいた。 「勝が助けてくれたんだ。強盗を捕まえて!な!」 「あぁ!」 晴子と真理は顔を見合わせた。 「本当ですか?」 「嘘ついてもしょうがねーだろ」 「たしかに」 晴子と真理が茫然としていると、犯人と警察官が出てきた。 「あの、お話を聞きたいのでいいですか?」 「いいっスよ」 そう言って、パトカーと勝は町へ消えていった。 何がなんだかわからないまま立ち尽くしていると、たけるが晴子の肩に手をおいた。 「二人とも帰ろ?」 「…そうですね」 三人はアパートへ歩き出した。 「あの、勝さんどうやって…」 「あぁ…そうっと中に入って、後ろから羽交い締めにして。あいつあぁ見えても、格闘技とか学生時代してたらしいから強いんだよ」 『へぇ』 思わず口を揃えて言った。 真理は下を向いたまま微妙な表情を浮かべていた。 それを見た晴子は、真理がまた勝をより好きなったんじゃないかと感じた。 そう思うと凄い事が起きたあとだが、なんだか嬉しくなった。 「そういや晴子ちゃん!話、まだ聞いてないよね?」 「あっ…」 すっかり忘れていた。 「また今度で…」 ダメだ、あたし! [先頭ページを開く] [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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