初めての1人暮らし。 荷物の片付けもそこそこに、一息ついていた。 「そういやご飯食べてないや…」 何か買ってこようと扉をあけた。 バンッ! おもいっきり誰かが扉にぶつかった。 「あぁ!すみません!」 晴子は急いで扉をしめた。 「っつー!!あぁ!…うん、大丈夫、大丈夫だから」 「本当申し訳ないです」 晴子は頭を下げた。 「うん、許すから俺と付き合わない?」 「えっ?」 こっ…この人何考えてんの? 冗談か? すると百合の部屋からたけるが出てきた。 「勝!固まってるだろ、あんまり変な事言うなよ」 「変な事じゃないだろうが!男女交際のどこが変なんだ! お前みたいな二次元な世界じゃなく三次元のハッピーライフを夢見て何が悪い!」 二人の話についていけず、晴子はただ呆然と立ち尽くしていた。 「あっ…あのぉ」 「ごめん、ごめん!こいつ下の階の桜の中矢勝。 勝、彼女は川原晴子ちゃん!椿に引っ越してきたんだ」 勝はしっかりと晴子の手を握りしめた。 「よろしくね!晴子ちゃん」 晴子は引き気味に答えた。 「よろしく…お願いします」 勝は力いっぱい手をふった。 「うん、うん!可愛いね」 「勝、彼女ひいてるから」 「えっ?……あぁごめん」 勝は晴子の手を放した。 「大丈夫…ですから…あのぉじゃあこれで」 晴子は階段を降りようとした。 「晴子ちゃん!夕飯買いに行くの?」 たけるの声に立ち止まり振り返った。 「あっ、はい」 たけると勝は顔を見合せにっこり笑った。 「じゃあ歓迎会しようか!」 晴子は一瞬戸惑ったが、にっこり笑った。 「はい!ありがとうございます」 それから三人で下を降り買い物へ出掛けた。 [先頭ページを開く] [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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