たけるは繋がれた手を外した。 「ゆう…俺さ」 たけるが喋りかけた瞬間下の階から大きな声が聞こえた。 「だいたいなんであんな絶叫系ばかり乗ろうとするんですか!信じられない」 「なんだ真理ちゃんやっぱ観覧車で俺と二人きりのが良かった?」 「なっ!ちっ、違います!何言ってるんですか!」 「もう赤くなってぇ、素直じゃないなぁ!こないだ俺に好きって言ったと」 「わー!わー!わー!何言って…」 真理と勝は階段にいた二人に気付いた。 「おかえり…」 真理と勝は微妙な笑顔を浮かべた。 しかし勝がすぐに気が付いた。 「たける!その子…」 たけるは思わずゆうの顔が見えないようにした。 しかしゆうはあえて下に降り、にっこり笑った。 「はじめまして!たける君の彼女の、樫本ゆうです♪」 真理と勝は顔を見合せて、もう一回ゆうの顔を見た。 『樫本ゆう!?』 「晴子!」 ストレッチをする晴子に凛々が声をかけた。 「はい」 「ちょっといい?」 「はい」 凛々は、晴子を自分の演出台に呼んだ。 「晴子…コレ覚えてたりする?」 晴子は力強く答えた。 「もちろんです」 「じゃあちょっと今日やって見てくれる?」 「ありがとうございます!」 晴子は俄然気合いが入った。 たけるさんのクローバー、本当に効力あるかもぉ♪ 晴子は稽古が始まってから、たけるが入居初日にくれた、四葉のクローバーをずっと持ち歩いていた。 [先頭ページを開く] [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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