「真理ちゃん…」 真理は立ち上がった。 「自分でもなんで!って思います! こんな、適当だし、いい加減だし、普通!人ん家きてご飯わけろなんて言わないですよ!でも、でも……ドキドキしちゃうんです!気が付いたら考えてるんです!しょうがないじゃないですかぁ?文句ありますぅ?」 二人は声をあわせていった。 『ありません』 真理は目に涙を浮かべ、晴子の部屋を走って出ていった。 「真理ちゃん!!」 真理は凄い勢い下へ行き、アパートを飛び出した。 晴子は自分の部屋に戻り、まだ固まっている勝の肩を掴んだ。 「追いかけてあげて下さい!」 「えっ、あっ」 「早く行きなさいよ!!」 凄い剣幕と外を指差す仕草を見て、勝は半分わけがわからないまま真理を追いかけた。 その姿を満足気に見送り、部屋へ戻った晴子はまたカレーを食べ始めた。 「あっ……」 晴子は勝の気持ちを何も聞いていない事を思い出した。 「思わず追いかけさせたけど、勝さん…もし彼女とかいた………いないかっ」 笑いながらカレーを食べるも、やはり二人が気になるので、晴子もアパートを飛び出した。 「あたしなんであんな事言ったんだろ…晴子さん誤魔化そうとしてくれてたのに」 ため息をつき、早々と閉まりシャッターだらけの商店街を歩いていた。 「真理ちゃん!!」 そのシャッターに響く勝の声に、真理はドキッとし、汗が吹き出した。 「ちょっと待って、真理ちゃん」 そう言って真理の腕を掴んだ。 「中矢さん…」 顔を見るとこらえていた涙が溢れだした。 「ごめん…なさい…あんな事言うつも」 勝は思わず真理を抱き締めた。 「何も言わなくていいよ」 その頃晴子は… 「こっ、公園じゃないのぉ?」 逆方向を探していた。 [先頭ページを開く] [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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